食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻植物に病気を引き起こすかびの遺伝子を調べる組換えDNA技術でタンパク質を作る教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2生命機能学専攻 応用生命化学コース世界で農作物の約3割は病害虫により収穫が減り、その原因の90%はかびによる害です。私は、どのようにして植物にかびは病気を引き起こすのかを調べています。具体的には、病気を引き起こす遺伝子にはどんなものがあるのかを調べます。かびの遺伝子を壊したり、もとどうりにしたりする技術、いわゆる、遺伝子工学の手法をかびに対して用いることが私の研究室で出来るようになりました。この技術を使って、どの遺伝子が、植物の病気に関係しているかを調べています。我々の体の中では様々なタンパク質が働いています。これらのタンパク質がどのように働いているかを知ることが病気の治療や薬の開発につながります。タンパク質の働きを調べるために大量のタンパク質を研究材料として準備する必要があります。多種多様なタンパク質を準備することは極めて困難でしたが、この目的を可能にしたのが遺伝子操作による組換えDNA技術です。私の研究室では、大腸菌、パン酵母、かびなどを使って様々なタンパク質を組換えDNA技術で作りその働きを調べています。秋山 浩一 准教授遺伝子制御工学大腸菌で蛍光タンパク質を作る植物病原性かび51農作物のかびによる害を減らすキーワード遺伝子工学、植物病原性かび
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