愛媛大学 農学部・農学研究科 教員紹介パンフレット 2023年度
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食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻先端テクノジーによるサンゴ礁生態系のモニタリング小型実験系によるサンゴ白化のメカニズムの解明生物環境学専攻 環境保全学コース先端テクノジーでサンゴ礁生態系を保全するキーワードサンゴ礁、先端テクノジー、環境保全サンゴ礁生態系は沿岸域に住む数億人の人々の生活を支える最も重要な沿岸域生態系の一つです。しかし、近年、特に、2016年以降、気候変動による気温上昇や産業活動の増大などにより、世界各地で大規模なサンゴ白化が発生しています。2040-50年頃までに世界中のサンゴ礁が壊滅するかもしれないという危機的状況をむかえています。そのために、早急にサンゴ礁生態系の変動を把握する必要があります。そこで、近年、技術発展がめざましい小型ドローンやメモリー水中カメラなどのハイテク機器を用いたモニタリングシステムの開発を行っています。モニタリングの成果は今後の環境保全政策へ役立てることが期待されています。造礁性サンゴは“造礁”の名がしめすように、サンゴ礁生態系の地形をも形成し、多様な生物の棲む生態系を作り出しています。また、体内に褐虫藻が共生しており、沿岸域の食物連鎖網を支える重要な基礎生産者としても重要です。そのため、造礁性サンゴの白化メカニズムを解明することは、サンゴ礁生態系の保全を行っていく上で最も重要な研究の一つになります。そこで、インキュベーター、小型ガラス水槽、LEDライトなどを用い、通常の実験室内で実験可能なコンパクトな造礁性サンゴの飼育システムを開発しています。このシステムを用い、サンゴを高水温や人工化学物質に曝露し、最新のデジタル技術などを用い、体色や光合成機能の変化を解析し、どのような条件下でサンゴが白化するのかの詳細を研究しています。教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2竹内 一郎 教授生態系保全学小型水槽で飼育中のミドリイシ属サンゴ沖縄県瀬底島南岸のサンゴ礁83

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