愛媛大学 教育学部案内 2024
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Ehime University Faculty of Education26愛媛大学 教育学部長小助川 元太KOSUKEGAWA Ganta<求める入学者像>1.入学後の修学に必要な基礎学力としての知識や実技能力を有している。(知識・理解) ①高等学校で履修する国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語などについて、内容を理解し、高等学校卒業相当の知識を有している。(知識・理解、技能) ②教員養成カリキュラムを履修するのに必要な、教科にかかわる知識や、体育、音楽、美術などの実技能力を有している。(思考・判断・表現)2.物事を多面的かつ論理的に思考・判断することができ、自分の考えを的確に表現し、伝えることができる。(興味・関心・意欲)3.子どもの育ちや教育にかかわる諸問題に深い関心をもち、教師として社会に主体的に貢献する意欲を明確に有している。(態度)4.積極的に多様な他者と協働し、対話を通して主体的に相互の理解に努めようとする態度を有している。 子どものころに誰に出会うか、何に出会うかで、その人の人生が決まることがあります。 たとえば、宇宙飛行士の毛利衛さんは、小学校の5、6年生のときの担任の先生の影響で理科が好きになったそうです。もしもその先生との出会いがなければ、宇宙飛行士の毛利衛さんは生まれなかったかもしれません。 ところで、子どもたちは遊びや勉強を通して、大人になるために必要な知識やスキルを身につけていきます。そして、そうした子どもたちに、それぞれの発達段階にふさわしい学びの機会を提供するのが学校という場です。毛利さんのように、学校での出会いによって、将来の生き方が決まることもあります。だから、先生たちは自分が教える教科の内容について深く学び、子どもたちが、いつどのようなことを身につけるべきかということを熟知し、また、どうしたらより効果的に子どもたちにそれらを提供することができるのかを日々研究しています。このように、学校の先生という仕事は、子どもたちの成長を手助けしながら、自分自身も成長することができる、本当にやりがいのある仕事です。しかも、決められたノルマがあるわけではありません。そこにあるのは、損得なしで子どもたちの将来のことを考える純粋な気持ちです。 子どもたちは、一人ひとりがかけがえのない存在であり、それぞれがさまざまな可能性を秘めています。私はその可能性の芽を見逃すことなく、大切に育てていくことこそ、先生としての務めであり、使命だと思っています。先生になるのであれば、毛利さんの担任の先生のように、子どもの可能性を伸ばすことのできる人になりたいですね。 それでは、子どもたちの可能性を伸ばすことができる、魅力的な先生になるためにはどうしたら良いのでしょう。それは、まず、みなさん自身が学ぶことを楽しむことだと思います。愛媛大学教育学部には、充実した学びの機会が豊富にあります。たとえばさまざまな分野の専門家がいますので、魅力的な先生になるために必要な、あらゆる専門知識を学ぶことができます。また、学校現場に出る機会もたくさんあり、学んだ知識を教育現場での実習を通して体験的に身につけることもできます。とくに愛媛大学では、豊富な実習を用意しており、実際に子どもたちとふれあうことで、先生という仕事の面白さと魅力を感じることもできます。私は、先生になりたい人にとって、愛媛大学教育学部はかなりアドバンテージの高い大学だと思っています。 みなさんも、子どもたちとともに学び、成長できるやりがいのある専門職、学校の先生を目指してみませんか?愛媛大学教育学部では、地域の教育界と連携しながら、将来先生になりたいと考えているみなさんの学びを全力でサポートします。学部のアドミッション・ポリシー(AP:入学者受入の方針)〈抜粋〉<教育理念と教育目的> 学校教育は、社会の発展を牽引する人材を育成するための中心的な機能です。教育学部は、その学校教育を支える優れた教員を輩出することにより社会に貢献することを使命としています。 教育学部学校教育教員養成課程は、教育発達実践コース(幼年教育サブコース、小学校教育サブコース、特別支援教育サブコース)、初等中等教科コース(言語社会教育サブコース、科学教育サブコース、生活健康・芸術教育サブコース)からなり、実践的なカリキュラムと、相互に尊重し啓発しあう学びを保障することで、確かな教育実践力と豊かな人間性とを兼ね備えた学校教員を養成します。<学習の到達目標>(知識・理解)1.教育と教職に関する確かな知識と得意とする分野の専門的知識を、適切な指導法と関連づけて修得している。(技能)2.教育活動に取り組むための十分な技能(ICT活用指導力を含む)を身につけている。(思考・判断・表現)3.教育現場で生じているさまざまな現代的諸課題について、専門的な知見をもとに、その対応方策を理論に基づいて総合的に考え、その過程や結果を適切に表現することができる。(興味・関心・意欲、態度)4.教師としての使命感や責任感をもち、教育的愛情をもって幼児・児童・生徒に接することができるとともに、自己の課題を明確にして理論と実践とを結びつけて主体的に学び続けることができ、自主的に社会に貢献しようとする。〈抜粋〉学部のディプロマ・ポリシー(DP:卒業認定・学位授与の方針)子どもの可能性を伸ばすことのできる、魅力的な先生を目指してみませんか?

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