6私は、看護師、自治体保健師の経験を経て、現在は母校である愛媛大学の教員として働いています。看護学生の頃を振り返ってみると、授業、実習に精一杯(アルバイトにも励んでいましたが…)で、あっという間の4年間だったなぁと感じています。今は、教員という立場で、学生さんたちと一緒に実習に出ていますが、看護者と対象者とのその相互の関わりの中で生じる看護の面白さ、奥深さを痛感するとともに、対象者の生活過程を支えることのできる看護職の重要性を改めて感じています。看護学生は、授業に実習にと大変なこともあるかもしれませんが、貴重なこの4年間、よく学んでから、よく遊び、自分の様々な側面が成長できるよう大学生活を送ってくださいね。8年間病院で勤務する中で、障害や慢性疾患を抱えながらも「お迎えが来るまで頑張らんと」と自分らしく生きていこうとされる高齢者の力強さを感じると同時に、わずかなきっかけで身体のバランスを崩す脆弱性を目の当たりにし、高齢者看護を学びたいと考え大学院へ進学し、2018年度に老人看護専門看護師の認定を受けました。一人一人の高齢者によって、生きてこられた歴史や疾患による生活変化の影響は違っています。だからこそ、その人らしさを支える看護に答えはなく日々悩み、迷うのだと思います。高齢者の方々が最期の時まで、その人らしく生きていくことを支える看護を考えていくことが今の自分に与えられた役割だと感じています。大学では多くの事を学べるということで志願し、入学後は看護師・保健師・養護教員免許の取得に向け切瑳琢磨しました。卒業後は、希望が叶い小児内科・外科を経験し、現在は副看護師長として勤務しています。振り返ると看護の場面は楽しい事ばかりではなく苦しい事も沢山ありました。そんな時に自分を支えたのは学生時代に得た“知識や技術”と“仲間”でした。講義、実習で得た知識や技術は“考えること”の糧となり、そして仲間は“思いやること”の糧となりました。自分もまだまだ半人前と思う今日この頃。自分の目標に向かい頑張ります。皆様も自分の目標に向かって頑張ってください。是非本学で沢山学び、そして沢山遊んでくださいね。愛媛大学大学院医学系研究科看護学専攻達川 まどか愛媛大学医学部附属病院老人看護専門看護師曽根 司央子愛媛大学医学部附属病院看護部 2号館2階病棟 副看護師長丸橋 繁平成22年愛媛大学医学部看護学科卒業令和元年愛媛大学院医学系研究科看護学専攻修了平成20年愛媛大学医学部看護学科卒業平成30年愛媛大学大学院医学系研究科看護学専攻老人看護専門看護師課程修了平成19年愛媛大学医学部看護学科卒業看護学科で学んだ先輩からのメッセージ対象者の生活過程を支える看護の大切さを実感しています看護の学びに終わりはありません。学生時代の経験が人生の糧となりました〜一歩ずつ丁寧に〜Voice01Voice02Voice03互いに学びを深める。
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