福井県立大学広報誌 FPU NEWS 第120号 2023 秋号
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マサバふくいサーモンゲノム編集、遺伝子組換えの実験を行う機器、遺伝子変異解析、遺伝子やタンパク質レベルの発現解析、細胞レベルの機能解析を行う分析機器を備えた教員・大学院生・卒業研究の学生のための実験室です。情報処理解析室ゲノム解析を行う高性能なPC、AI・ディープラーニングに最適なワークステーションを備えた最先端のデータ解析ができる実験室です。学生オアシス・教員ラボ学生と教員のスペースが隣接して配置されており、コミュニケーションが円滑に行えるように工夫されています。サロンきたまえ1階のロビーは、学生の学習や憩いの場としてだけでなく、地域の方々との交流の場として利用できるようにしました。古くから日本海側の交流の要であった「北前船」と、多くの人たちに「来てください」という意味もかけて「きたまえ」と名付けました。講義室「そとも」・「くすや」名前はかつみキャンパスがある内外海半島を代表する海「蘇洞門」と山「久須夜岳」に由来します。教室間のパ−テーションをはずすと、大きな一つの教室として利用できます。学生実験室学生実験や実習で使用する実験室です。水産増養殖の基礎を学ぶ実験が行われます。顕微鏡類などの生物実験・化学実験のための機器類が備わっています。新飼育棟は、マサバやサーモン、トラフグ等の養殖魚を育成する大型水槽を備えた飼育実験室、メダカ、ゼブラフィッシュを集約的に飼育管理できるシステム水槽を完備した小型魚類飼育室を設置しています。これらの飼育施設は、遺伝子組換え実験に対応した拡散防止措置を施し、ゲノム編集魚や遺伝子組換え魚の飼育にも対応できます。また、陸上養殖試験が行える閉鎖循環水槽を備えるなど、増養殖に関する最先端の研究や実験が行えるようになっています。実験室海洋生物資源臨海研究センターは水産海洋研究に欠かせない魚介類の飼育設備と、実験に必要な高度な分析機器を備えた施設で、増養殖研究や環境調査をするための調査船「セリオラⅡ」を所有しています。さらに、5G通信の基地局が設置されており、ICT、IoTを活用したスマート養殖の先端研究が行われています。うちとみ研究講義棟飼育棟海洋生物資源臨海研究センター水産学術産業拠点「かつみ水産ベース」で基礎から社会実装まで学ぶ かつみキャンパスは、同じ区域にある「ふくい水産振興センター」(産)、「福井県水産試験場」(官)と連携して、水産増養殖の学術研究、産業支援、人材育成の拠点「かつみ水産ベース」を形成しています。こうした環境の下で先端増養殖科学科の学生は、徒歩圏内で最先端かつ実践的な水産技術を学ぶことができます。 また、目の前に広がる小浜湾とその周辺の海域では、マサバやサーモン、トラフグなどの海面魚類養殖に加えてワカメ、マガキ、真珠などの無給餌養殖も盛んに行われています。かつみキャンパスで理論と基礎技術を学び、最新の飼育施設で応用実験を行い、養殖生産現場で実証的実習・演習をすることができます。3

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