福井県立大学広報誌 FPU NEWS 第120号 2023 秋号
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 8月5日(土)から7日(月)にかけて、高校生や保護者を対象としたオープンキャンパスを開催し、県内外からおよそ2,000名の方が参加しました。 各キャンパスでは各学部学科が模擬授業や研究体験などさまざまなプログラムを用意し、教員や在学生が県大の魅力を伝えました。令和7年度に設置予定の恐竜学部(仮称)は、新学部の説明のほか、実習形式でのワークショップを実施し、参加者に化石の観察やVR体験をしてもらいました。 また、学生が学内を案内するキャンパスツアーを実施したほか、起業した学生や有志の学生があわら産のすいかで作ったスムージーやクリームソーダを販売しながら参加した皆さんと交流しました。恐竜学部(仮称)の化石観察体験 8月6日(日)、ブラジルのサンパウロ州で福井県出身者が開拓した「コロニア・ピニャール(通称:福井村)」の開村60周年記念式典が開催され、学術教養センター石丸香苗教授が福井県教育長、福井県議会議長らとともに参加しました。またそれに先立ち、5日(土)には福井県文化協会(福井県人会)で歓迎会が行われました 石丸教授は、ブラジルの森林資源利用に関する研究をしており、ブラジル研究をする県大の教員として福井村や県人会とも交流をしています。スムージーを販売する起業した学生梶田隆章教授の基調講演講演者と中高生との総合討論 7月3日(月)、生物資源学部は越前市と「持続可能な農林業の推進に係る連携協定」を締結しました。本協定により、本学生物資源学部での研究成果や知見を活かして、越前市内での有機農業の普及や農業分野における温室効果ガス削減、スマート農業など次世代農業の推進を図るとともに、農業の持続可能性を高める研究を進めていきます。 福井県立大学は、福井県、Fプロジェクト(福井銀行、福邦銀行)、協同組合全国企業振興センター(アイコック)と共同で、「ふくい企業価値共創ラボ」を実施します。本事業は、大都市圏で活躍する中核人材が半年間福井県に移り住み、県大の協力研究員としてリカレント教育を受けながら、県内企業の経営課題の解決に取り組みます。9月8日(金)に、本事業に参加する協力研究員5名と研究員を受け入れる参画企業や関係団体が参加し、開講式が開催されました。 本学の教育プログラムが、文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」に認定されました。 今後も、学生が数理・データサイエンス・AIの基礎的素養を身に付け、多様な専門分野に活用できるよう、教育内容の充実に努めます。日本学術会議公開シンポジウム(本学公式YouTbubeにリンクします)オープンキャンパス2023を開催しましたーようこそ未来の県大生!ーブラジル福井村・福井県人会訪問越前市と持続可能な農林業の推進に向けた連携協定を締結しました県内企業の付加価値の創造と地域活性化、ふくい企業価値共創ラボ始動!「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」に認定されました6FPU トピックス日本学術会議公開シンポジウム「宇宙や自然を探求しよう〜新たな発見をめざす基礎研究の魅力〜」を開催しました 8月21日(月)に永平寺キャンパス講堂で日本学術会議公開シンポジウムを開催しました。県内高校(羽水高校、丸岡高校、勝山高校)、県外高校(金沢大学附属高校、金沢泉丘高校)、高志中学校の生徒を含む約350名の方にご来場いただいたほか、富山大学サテライト会場をはじめ、オンラインでも約200名の方にご視聴いただきました。 2015年ノーベル物理学賞受賞者であり、日本学術会議会長の梶田隆章・東京大学宇宙線研究所教授による基調講演「神岡の地下から探る宇宙の謎」が行われ、ニュートリノや重力波を使った宇宙の観測や研究について紹介されました。梶田教授は中高生らに「このような研究にぜひ参加してほしい」とのメッセージを送りました。 続いて国立研究開発法人国立環境研究所地球システム領域の三枝信子領域長、東京大学大気海洋研究所附属国際・地域連携研究センターの原田尚美教授、本学恐竜学研究所の河部壮一郎准教授による地球温暖化や南極観測、恐竜に関する最先端の研究についての講演が行われました。 講演後の総合討論では、中高生から「ニュートリノは光より早いのか」「恐竜の鳴き声はわかっているのか」などの質問があり、講演者からは「いい質問ですね」「非常に重要な視点です」などのやりとりがありました。

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