福井県立大学広報誌 FPU NEWS 第121号 2023 冬号
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 10月5日(木)に本学海洋生物資源学部、福井県、関西電力株式会社、リージョナルフィッシュ株式会社、ふくい水産振興センターの5者で連携協定を締結しました。 本協定は、「ふくいの水産業基本計画」に基づき、嶺南地域において持続可能かつ地域活性に貢献する水産事業の創出を図るために締結されました。マサバやアカウニ等の品種改良の研究や陸上養殖の事業化に関する共同研究等を行い、養殖生産の安定化を図り、地域社会の発展に寄与することを目的としています。10月19日(木)、20日(金)、福井県産業会館で開催された、北陸技術交流テクノフェア、ふくいITフォーラムに出展しました。 北陸技術交流テクノフェアでは、パン用コムギ新品種やカキ・海藻養殖技術など、輸入食品の県産化を目指す「30周年研究プロジェクト」を紹介しました。 ふくいITフォーラムに出展した恐竜学研究所のブースでは、2025年度に開設予定の恐竜学部(仮称)の紹介や、恐竜が生きていた世界を体験できるVR体験を行いました。情報センターのブースでは、ChatGPTなどの生成AIを使った授業の紹介や、小中学生向けAIビジネス教室についての成果を紹介しました。 創造農学科篠山治恵准教授が開発したスプレー菊「エンジェルウイング」の品種登録が農林水産省に認可され、10月28日(土)にPRイベントをJR芦原温泉駅アフレアホールで行いました。 「エンジェルウイング」は鯖江市の菊生産者が自然交配した種子を創造農学科が譲り受け、篠山准教授の研究室で系統間交雑と選抜を行い、開発しました。1本の茎に一般的な品種の5倍に当たる100個ほどの花が咲くのが特徴で、花の色は咲き始めが白色、次第に薄いピンク、濃いピンクと移り変わります。 篠山准教授は「県内外を問わず、希望者が栽培できるようにしたい。色が薄いので何にでも合う。その『協調性』を売りに、新幹線の県内開業を歓迎する花にもなれば」とコメントしました。 10月12日(木)に本学恐竜学研究所と学術交流協定を締結している、タイのナコンラチャシマ・ラチャパット大学附属珪化木鉱物資源東北調査研究所長兼コラート化石博物館長のナッティニー・トンディー氏らが来学しました。同研究所とは平成25年に学術交流協定を締結して以来、共同で化石発掘調査を行っており、これまでに3種の新種恐竜を発見するなどの成果を上げています。 恐竜学部(仮称)の構想説明の後、タイでの合同化石発掘調査や留学生の相互受入など、恐竜学部(仮称)の開設後の研究や教育の連携強化について意見交換しました。 10月17日(火)に本学生物資源学部と県立金津高等学校との間で教育研究交流に関する協定を締結しました。本学と金津高校の教員や学生・生徒同士の交流による、課題探究活動のレベルアップや「食」「環境」「農業」等へ興味関心を持ってもらうことを通して、未来の地元福井を担う人材を育成することを目指しています。 生物資源学部の日竎隆雄学部長は「既に双方の交流はあるが、協定締結でより強い絆をつくり、深い学びにつなげたい」とコメントしました。 経済学部杉山友城教授研究室、上岬地区を良くする会、福井丸岡RUCK、イワタグループ、岬クリエイターズの5者で公民連携プロジェクト「MISAKI未来農園プロジェクト」を始動させました。 越前水仙は獣害や生産者の高齢化という課題に直面しており、その出荷本数は大きく落ち込んでいます。5者はそれぞれの得意分野を活かし、農地を維持する仕組みづくりや商品開発、水仙ファンを広げる販路開拓などに取り組みます。 本学経営学科4年生で日本女子フットサルリーグ所属「福井丸岡RUCK」の池内天紀さんは「国際親善試合などでもPRし、国内外の人に福井の花・水仙を根付かせていきたい」とコメントしました。 杉山教授は「5者だけで完結させるつもりはなく、いろいろな人たちと広く新しい取り組みをしたい」とコメントしました。北陸技術交流テクノフェア・ふくいITフォーラムに出展しました!創造農学科篠山治恵准教授が新種の菊「エンジェルウイング」を開発しました!タイのナコンラチャシマ・ラチャパット大学附属珪化木鉱物資源東北調査研究所長らが来学しました!生物資源学部と県立金津高等学校との間で教育研究交流に関する協定を締結しました!「MISAKI未来農園プロジェクト」始動!―越前水仙の産地再生を目指す―7FPU トピックス海洋生物資源学部と関係企業等との間で共同研究等に関する連携協定を締結しました!

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