群馬県立県民健康科学大学 大学院 2021
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 私は昨年本学の診療放射線学部を卒業し、本学大学院に進学しました。大学院生として、研究活動に打ち込む日々を送っています。 私が大学院進学を決断した理由は、大学4年生での卒業研究を通じて研究することの面白さを感じたから、また指導教員をはじめ優秀な先生方からまだまだ多くのことを学びたいという思いが芽生えたからです。大学院生として生活することで学部生のときよりも研究活動に費やす時間が増え、より深く研究を行うことができ有意義な時間を過ごすことができています。 研究を行う上で、学外の学会で発表を行うことは学外の方からご意見を頂く貴重な場であり、重要なステップの1つです。学会活動に関しては本学の支援もあり、国内だけでなく国外での学会にも参加させて頂ける環境が整っています。私自身も大学院1年次に国内で3回の発表を行い、多くの先生方と意見交換を通じて繋がりを持つことができました。これは大学院生だったからこそ得られたものだと感じています。 大学院での研究内容としては、MRIの画質評価方法の提案を目的とした研究を行っています。シビアな分野であり、データの撮り直しや解析のやり直しなどがありますが、学外での学会を通じて多くの方から評価して頂き、やりがいを感じながら研究できています。今後も積極的に自身の研究内容を世の中に発信していき、世界でも活躍できるように努力していきたいと思います。 私は本学診療放射線学部から本学大学院の博士前期課程、そして博士後期課程へとストレートで進学してきました。仕事面では、博士前期課程在籍中に群馬大学医学部附属病院へと就職し、現在も勤務を続けています。仕事と学業の両立は苦労も多いですが、長期履修制度の活用や先生方の熱心なご指導と職場の先輩方の支えもあり、大変充実した学生生活を送れています。 博士前期課程では、2年という歳月をかけて1つの研究に取り組む中で、先生方から多くのことを学びました。修了後には、今度は私が指導的な立場に立ち、学んだ知識を臨床現場に還元していくことが求められます。しかし、そのためには、もう一歩踏み込んだ知識や教育に関する知識も必要だと感じました。これが博士後期課程に進学する大きなモチベーションとなりました。 大学院ではMRIの定量化をテーマに研究しています。学部から博士前期課程ではコンピュータを用いてMR画像を解析し、病変部を定量的に評価する研究をしました。博士後期課程からは、ガドリニウム造影剤を使用したMRI検査に焦点を当てて研究しています。 博士後期課程では研究方法を学ぶだけでなく、一定レベルの成果をあげることが求められます。私にとって、博士後期課程への進学自体が大きな挑戦であったため、修了への道のりは安易なものではありませんが、理想とする診療放射線技師に少しでも早く近づき、医療の発展に貢献できるよう精一杯努力していきます。大学院生だからできる研究活動与えられる側から与える側へ竹内 友一さん 診療放射線学研究科 診療放射線学専攻 放射線画像検査学(2019年度入学)佐藤 有将さん 〈群馬大学医学部附属病院勤務〉診療放射線学研究科 診療放射線学専攻 放射線画像検査学(2019年度入学)博士前期課程博士後期課程診療放射線学研究科 在学生の声13群馬県立県民健康科学大学大学院 2021

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