岐阜大学 工学部 機械工学科
5/12

機械工学科では「機械コース」と「知能機械コース」の共通科目を学んだ後、各コースの専門科目を深く学びます。さらに実験・演習・卒業研究を通して問題の発見能力、自ら調べ考える能力、プレゼンテーション能力を養い、社会で活躍できる機械のプロを育成します。また英語教育にも力を入れており、日常会話だけではなく、英語で技術報告や会議ができる語学能力を育成します。複合材料研究室機械コース4年生研究室に所属4年生研究室に所属複合材料(CFRP)の製造過程仲井先生とのディスカッション現在、僕は複合材料の一つであるCFRPを自動車用構造部材として利用するための研究を行っています。CFRPは簡単に言えばプラスチックで炭素繊維を固めたような材料で、軽量・高剛性といった特徴を持っており、自動車や航空分野で今後の利用拡大が期待されています。CFRPは優れた特徴を持っていますが、現状では生産コストがかかるため、自動車分野では一部の高級車でのみ利用されていました。しかし、CO2削減などが求められていることから軽量なCFRPを量産車に利用する動きが活発になり、昨年海外の大手自動車メーカーがCFRPを用いた量産車を発売しました。今後、他のメーカーにもその動きが広がり、自動車部品の大部分を占める材料になっていくのではと考えています。僕は将来、CFRPを利用した自動車の設計に携わりたいと考えています。高校生の皆さんは、まだ将来のことが漠然としていると思いますが、大学で色々な経験をするうちに自分に向いている分野が見つかると思います。研究について学生と頻繁に議論するように心がけています。学生のアイデアから新しい材料にたどり着くなど、実を結ぶことも沢山あります。どのような現象にも必ず理由があります。高校生の皆さんも日頃から様々な問題を考え、解決策を考えてみてください。仲井先生から一言知能機械コースでは、機械システムをコンピュータで操ることで、ロボット・人間支援・医療福祉をはじめとした様々な分野で役立つ知能機械の研究・開発を行っています。皆さんも私たちと一緒に未来を支える機械技術の研究を行ってみませんか?山田先生から一言応用機械システム工学研究室知能機械コースARシステムによる遠隔操作風景山田先生と私と遠隔操作ロボット山田研究室では、日常生活や産業の現場において、さまざまな人が快適で安全に過ごすための支援システムの研究開発を行っています。その一例に、ロボットを用いた遠隔操作システムに関する研究があります。このシステムは、災害現場のように、人にとって危険な現場での作業をロボットが代わりに行うためのものです。今は、遠隔地から送られる映像に、操作を助けるコンピュータグラフィクスの映像を加えるARシステムの開発に力を入れています。私が今取り組んでいる研究テーマでは、地元企業との共同研究を行っており、社会と繋がっていることに責任の重さを感じますが、その分とてもやりがいがあって、将来に役立つ貴重な経験をしていると思います。今、みなさんは機械やロボットに何となく興味があるだけかも知れませんが、授業や研究を通して将来やりたいことが、きっと見つかると思いますよ!05Department of Mechanical Engineering, Gifu University

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る