岐阜大学 工学部 機械工学科
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就職はコース間の隔たりはなく機械工学科(機械コース、知能機械コース)として企業からの求人を受け付けています。1年間の求人企業数は約500社です。岐阜大学機械工学科は70年以上の歴史があり、東海地区のみならず全国区で卒業生が活躍しています。また機械工学科の卒業生の約65%は、大学院修士課程へ進学します。卒業生の皆さんからものづくり大国と言われて久しいわが国ですが、生産拠点は海外に移転しています。国際競争力を高めるうえで企業はさらなる技術革新が求められています。機械系に進学される学生さんはその役割を担える人材として育ってもらいたい。大学は技術者としての必要な知識は学べますが、本当に大切なことは研究を通して考え、発見、検証するという思考のプロセスを身に着けることです。研究には、受験問題のように正解は用意されていません。私は学生当時、歩行ロボットの研究をしていて「トリガー」という雑誌の創刊号に紹介されました。現在は格段に進化し介護ロボットなど実用化の領域まで来ています。多くの技術者の研究成果です。私は現在塑性加工の研究をしています。例えば、プレスの動作を制御することで従来できなかった高精度な製品を開発し、塑性加工学会賞を受賞しました。その学会活動にも従事しています。岐阜大学はその分野でも企業との共同研究など中心的な役割を担っています。技術革新を担える人材として育ってもらいたい中島 将木 さん1983年度卒アイシン・エィ・ダブリュ株式会社生産技術本部生技開発部主席研究員杉江 和紀 さん2012年度卒 トヨタ自動車株式会社 知的財産部大学では燃焼工学を学び、現在は家庭用ミシンの開発設計を行っています。分野は異なりますが、機械工学の基礎知識、研究の取り組み方や問題解決対応等、多くの経験が現在の業務に活きていると実感しています。様々な分野について学ぶことが出来るため、みなさんの将来に役立ち有意義な大学生活を過ごせる学科だと思います。近藤 上総 さん2010年度卒 ブラザー工業株式会社 パーソナル・アンド・ホーム カンパニー 開発部全社から最先端の開発情報が集まる知的財産部で、特許の取得・活用を行っています。世界中の競合メーカーとの開発競争の最前線で、時には開発部署に入り込み、様々な技術分野のエンジニアと共に開発戦略を立てます。今の仕事を進める上で、機械工学科で学んだ幅広い技術分野の知識・国際感覚は、大きな武器となっています。私は技術職の機械枠として採用され、現在は県営水道事業の浄水場に配属されています。そこで大学で学んだ知識を生かして浄水場の設備の維持管理に携わっています。機械工学というとものづくりに目が行きがちですが、それ以外にも実に様々な進路があります。先入観にとらわれず、自分にあった仕事がないかどうか探してみてください。吉田 明弘 さん2012年度卒 岐阜県職員大学では金属板の曲げ加工の研究や、金型設計の勉強に力を入れていました。現在は、FA(ファクトリー・オートメーション)というものづくりには欠かせない分野の製品を高品質に、安定して生産するための仕事をしています。機械工学科で得た幅広い知識は、さまざまな場面で活きています。池井戸 翔太 さん、池井戸 晴香 さん共に2009年度卒 三菱電機株式会社 名古屋製作所現在は給湯器の製造現場で、高品質で安定した生産をするために働いています。在学時には摩擦と振動の研究をしていました。分野は異なりますが、大学で学んだ多くの知識は今の仕事に結び付き、働く上での基礎となっています。幅広い分野に触れることで、皆さんが活躍できる場を発見することができる学科だと思います。山田 泰成 さん2015年度卒 株式会社パロマ 大口工場私は現在油圧ショベルの設計に携っており、測定データの解析といった業務を行う際に、大学で学んだ流体力学などの工学の基礎知識を活用しています。在学時は空気圧アクチュエータを用いたパワーアシスト装置の操作性改善に関する研究をしており、その際学んだ知識や経験が油圧技術を理解する際に大いに役立っています。伊藤 涼介 さん2015年度卒 日立建機株式会社 商品開発・建設システム事業部 開発設計センタ07Department of Mechanical Engineering, Gifu University

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