岐阜大学 地域科学部・地域科学研究科
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地域科学部8 2年次後学期から始まる専門セミナーは、地域科学部における教育の基軸となるものです。少人数で開講され、各教員それぞれの専門分野に関連する領域について、学んでいきます。学生の関心・能力に応じたきめ細やかな指導が、4年次の後学期まで継続して、行われ、卒業研究も行っていきます。 各専門分野によって、運営形式はこの専門セミナーでの学びを基に様々ですが、どのセミナーも、学生の関心により近いテーマでの研究を行うため、講義や実習とは異なったおもしろさがあります。セミナーでの議論や思考を通して、問題を発見し、解決する能力を養成することもねらいとしています。 一口に地域科学といっても、そこには対象となる現象が多種多様にありますから、専門セミナーで学ぶテーマは、『地域』を考える上での軸足となります。学生にとっては、セミナー以外の科目は、セミナーを中心に有機的に関連付けられる、ともいえるでしょう。例えば… セミナー(演習)の定義は「大学の教育方法のひとつである。教員の指導の下に少数の学生が集まって研究し、発表・討論などを行うもの」です。その特徴は、専門的研究を進めるために不可欠な、少人数のクラス規模とコミュニケーションの重視(双方向の授業方式)にあります。 私のセミナーでは3年生は「日本人の賃金はどうすれば上がるのか」「物価とは何か」「模倣と創造性:パクリ経済」などをテーマに発表・討論を行っています。4年生は「SDGs」「外国人技能実習制度」などをテーマに卒業研究に取り組んでいます。 毎年12月には京都大学、大阪大学、新潟県立大学、立命館大学、関西大学、松山大学で経済学、経営学を学ぶセミナーとの合同研究発表会を開催しており、そこでの他流試合、切磋琢磨がよい刺激となり、無事に卒業研究を完成させることができる契機となっています。小西 豊セミナー専門セミナー

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