岐阜大学 地域科学部・地域科学研究科
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地域科学部Gifu UniversityFaculty of Regional Studies2023年度実施プログラム(指導担当教員)・『障害者雇用と福祉マネジメント』 (小西 豊)・地域物流の基本、課題、取組みについて考察 (應 江黔)・「身近なモノ」を理解する (十二村 佳樹)・インターンシップを通した行政組織や企業の調査 (伊原 亮司/宇山 翠)・美濃市牧谷地区の昔と今を知る (堀江 未央)・岐阜市歴史博物館での史料整理実習 (芹口 真結子)・外国人労働者の就労問題を学ぶ−技能実習生と日系労働者 (鈴木 力)・東海圏の地場産業の実態分析 (大澤 圭吾) 地域学実習は、3年生の前学期から夏休みにかけて実施されます。講義や専門セミナーで学んだことをふまえて、フィールドに出て調査や活動を実施し、その成果をレポートにまとめるといった一連の作業を通じて、地域の課題の発見と解決に向けて主体的かつ協働的に学ぶ力を養うことを目的とした授業です。 1年生の必修科目である社会活動演習が「体験」を重視するのに対して、地域学実習では授業で2年間学んできたことを前提に、具体的な事実を実証的に解明する「方法」を学ぶことになります。受講学生は下記の7プログラムのなかから興味関心のあるものをひとつ選択し、実習に参加します。 実習の成果は「地域学実習報告書」にまとめられるだけではなく、調査でお世話になった地元住民の皆様に対して、さらには他大学で地域学を学ぶ学生との合同研究発表会の場で公表されます。このような場でプレゼンテーション能力を身につけることも地域学実習の目標のひとつです。岐阜周辺における地域づくりの比較調査風景下呂市飛騨金山菅田の昔と今を知る72022年度入学(3年次編入)FOREST学生の声 私たちの参加した地域学実習では、下呂市上原地区の昔と今を知る、というテーマでフィールドワークを行いました。まず『下呂町上原誌』の輪読を行い、衣食住・宗教・交通・冠婚葬祭など上原地区の様々な暮らしや歴史について学び、その中で各自が興味を持ったテーマを選択し、他の文献調査や下呂市ウェブサイトを参考に内容を深掘りしました。さらに、情報を上手く聞き出せるように、質問事項を作成し、ロールプレーイングを重ねました。こうして16名の学生が夏季休暇中の4日間現地実習を行ったのですが、インタビューに答えてくれた38名の方々は、具体的で興味深い話を用意してくれており、説明資料を作成してくれた方もいたので、緊張していた学生たちも、話に引き込まれ、積極的に質問し、約束の時間を延長する状況でした。実習は、文献では得られない生きた情報に触れ、多角的なモノの見方に気づく事が出来る有意義な時間でした。また、同じ地域を長い間集中して深く調査するという、教室では得られない緊密な時間を共有する事で、ゼミやサークルとは別の友人関係を築く人もいました。松岡 正さん地域学実習

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