令和6年度 岐阜大学 医学部看護学科
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1312L1892N1205S1203S1204S3総合科学分野では、科学の方法および記述の観点から教育・研究に取り組んでおり、看護と関連が深い疫学、保健統計学、産業保健、学校保健や、医療英語などの幅広い領域を担当します。教育・研究を通じて、特に保健医療福祉の実態を把握する力や分析する力、異文化理解のためのコミュニケーション能力の育成を目指しています。具体的には、疫学や保健統計学は、集団の視点から、人の健康現象や疾病について原因と結果との関連(因果関係)を明らかにするための方法と成果の社会的活用について学習します。産業保健や学校保健は、様々な科学的成果を踏まえ、職場や学校という組織における計画立てられた保健活動の実践について学習します。医療英語では、医療に関する語彙力を高め、医療福祉の現場で必要な英語表現を聞きとる力と発信する力を養います。子どもは成長・発達の途上にあることから身体的にも心理社会的にもおとなとは大きく異なり、さらに子どもの年齢によってもその特徴はさまざまです。また、子どもは家族の中で生まれ育ち、子どもにとって家族は切り離すことのできない存在です。こうしたことから、小児看護学では、生命の誕生から思春期・青年期までの子どもと家族を対象に、子どもの発達や生活の特徴をふまえた看護について学びます。講義・演習と保育所や医療施設での実習のなかで、子ども本人や家族と一緒に取り組む姿勢をたいせつにしながら学習します。小児看護の対象となる子どもの健康状態はさまざまですが、かけがえのない小さな命を守ることとともに、たとえ病気や障がいをもっていても、子どもとその家族が、自身が尊重されていると感じられ自分たちらしく過ごせるための支援を、教育・研究をとおしてめざしています。TET2 タンパク質総合科学小児看護学総合基礎科学生命機能学生命機能学分野では、生命科学の領域に関する教育•研究を行っており、解剖学、生理学、生化学、薬理学、病理学など人体に関する多方面の内容が教育範囲となります。具体的には、人体の基本的構成単位である細胞のはたらきに始まり、臓器の構造と機能、生命現象を支える生体分子の構造•代謝、そして疾病の成り立ちとその予防など看護を学ぶための基礎となる知識の教育を行っています。さらに、病原微生物や栄養そして薬剤に関する科目も含まれます。これらの広範な教育内容とともに、本分野では種々の疾患に関わる遺伝子の網羅的解析や遺伝子の分子進化およびアレルギー疾患に関与する遺伝子の機能解析等の専門的研究を行っています。こうした教育•研究を通じて、発展の著しい生命科学の基礎領域と看護の専門分野との橋渡しを行っています。地域生涯発達看護学母性看護学母性看護学では、セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの概念のもと、すべてのライフステージにある女性、および周産期の母子と家族への支援について学びます。国内外の女性を取り巻く様々な社会環境や条件が、女性・母子・家族の健康に与える影響について知るのはとても大切なことです。臨地実習では、妊娠・出産・育児期の母子と家族への看護の実践を通して、生命尊重、母子関係、家族の発達、親となることの意義について学びを深めます。また助産師課程選考試験合格者は、全ての助産師課程科目の単位を修得することで、助産師国家試験受験資格が得られます。助産師教育は短期集中型であるため、学生は心身ともに健康であることが求められます。講座(分野)の紹介

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