岐阜大学 応用生物科学部 FACULTY GUIDE 2024
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11Joint Department of Veterinary Medicine研究室の詳細はこちら ■▶動物の難病を克服する 獣医学の進歩はめざましいものの、未だ原因や治療法が明らかになっていない病気(難病)がたくさんあります。その中の一つに犬の変性性脊髄症があります。この病気になると、前肢も後肢も徐々に動かなくなり、寝たきりとなって、最終的に呼吸ができなくなり死に至ります。変性性脊髄症は命に関わる重篤な病気であるにも関わらず、根本的な治療法が見つかっていません。この悲惨な「難病」を克服するため、変性性脊髄症の原因解明と治療法の開発に取り組んでいます。私たちの研究室では、動物の「難病」を「治療可能な病気」にすることを目指しています。「かたち」にこだわった研究を 獣医学の基礎科目である解剖学、組織学、発生学は「かたち」を観察することから始まります。解剖学は目で見た「かたち」、組織学は顕微鏡で見た「かたち」、発生学は経時的な視点から見た「かたち」を追及する学問です。動物はそれぞれ環境に適応して能力を発揮するために、その能力を引き出す「かたち」を持つ必要があります。私たちは、「かたち」の研究から動物がなぜ・どのようにしてその「かたち」を持つことになったのかを明らかにしたいと思っています。皆さんもぜひ「かたち」から入って研究してみましょう。動物から人へ感染する「敵」の弱点を解明する 獣医学と聞くと、動物の病気ばかり勉強すると思うかもしれません。しかし、私たちの研究分野である「人獣共通感染症学」は、動物から人に感染する病原体の感染戦略を解明し、予防・治療法を確立することで人の健康を守ることを目指す分野です。私たちの研究室では特に、古来より人類の脅威でありながら未だに発症後の治療法が確立されていない人獣共通感染病原体である狂犬病ウイルスについて、分子生物学、免疫学、神経科学および構造生物学などあらゆる分野の視点から、その病原性発現メカニズムの解明を目指しています。さらに、得られた基礎的な知見をもとに、野生動物に容易に投与可能な新型ワクチン開発といった応用研究も行っています。獣医内科学研究室獣医解剖学研究室人獣共通感染症学研究室共同獣医学科研究紹介

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