地域科学部専門セミナー 野原仁セミナー(ジャーナリズム論)の様子和佐田 裕昭 セミナー(地域政策学科・地域環境講座)私の専門は量子化学で、分子中の電子の振る舞いについて研究しています。量子物理学、統計物理学、数学及びコンピュータを道具として、化合物の反応性、物性などを電子の振る舞いにもとづいて理論的に究明します。分子中の電子の振る舞いが明らかになると、化学実験で観測される事実の背景が理解できるようになります。そして、身の回りの化学現象の本質は何かといった知見を、観測に先立って提示することにすら発展させられます。峰尾 菜生子 セミナー(地域文化学科・地域構造講座)私の専門は心理学です。青年期の社会観や社会参加に関わる発達を研究しています。セミナーでは、人々の実態が描かれたルポルタージュや心理学の理論書などの文献輪読、アンケートやインタビューによる調査などを行っています。学生たちは、学校やアルバイトなどでの実体験、他の授業で学んだ社会構造、文化や思想、統計学などの知識も踏まえながら、多様な人間の心理を社会的環境と個人の相互関係から探究しています。語学演習室社会活動実習23 地域科学部のセミナー地域科学部の専門セミナーは、他学部とは異なり2年次後学期から始まります。専門分野の学習だけでなく、問題発見および解決能力の育成とプレゼンテーション能力の向上を目指します。専門セミナーの中からいくつかのセミナーをピックアップして紹介します。鈴木 力 セミナー(地域政策学科・地域政策講座)鈴木セミナーでは、労働や生活に関わる様々な社会問題をテーマとしてゼミ活動をしています。2023年度はブラック企業問題、コロナ禍の貧困や在宅ワークの実情、公的就労支援政策、賃金制度の成果主義についてゼミで議論しました。また、夏季休業中にはフィールドワークを実施しました。セミナーでは社会の実態をもとに考えることを目指しています。牧 秀樹 セミナー(地域文化学科・文化講座)私の専門は、言語学で、Noam Chomskyが提唱した生成文法の観点から、人間言語の統語現象について調査しています。英語教育分野においても、5分程度で英語学習者の英語能力を測定する「最小英語テスト (The Minimal English Test (MET))」を開発し、現在では、METを他の言語(韓国語・中国語)にも応用しています。◇地域科学部のカリキュラム改定により、国際教養コースは国際教養プログラムとなりました。国際教養プログラムには地域科学部の両学科の学生が参加することができます。◇国際教養プログラムの最大の特色は、海外の学術交流協定大学への1年間の留学(原則として2年生後学期~3年生前学期)と、4年間での卒業との両立を可能にした点にあります。◇この留学を実現するためには、協定大学の求める語学力水準(TOEFL、IELTSなど)をクリアしなければなりません。留学の申請は、1年生の9月に行われます。◇国際教養プログラムでは、少人数の演習科目などを通して外国語運用能力を高めるとともに、人文・社会及び自然科学の諸分野の学習を通して、幅広い教養的学識を身につけるカリキュラムとなっています。◇これまで平成29年度から43名の学生が交流協定大学に1年間留学しています。セミナー国際教養プログラム
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