岐阜大学 大学案内 2025
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26School of Medicine Medical Course医学部では、医学の基礎と高度な専門知識・技能及び態度を教授することにより、人間、自然、社会に対する豊かな感性と洞察力を持って、世界と地域の医学・医療の発展に貢献できる優れた医療人及び医療系研究者を育成することを教育目的としています。さらに医学科では、医療・医学の専門職として必要な知識・技能・態度・判断力・問題解決力及び生涯学習する姿勢を教育し、地域と世界の医療・医学の発展に貢献する医師と医学研究者を育成することを目標としています。学生の皆さんには、生涯にわたって医療に貢献し、社会と医学の発展に貢献できる医師・医学研究者としての基本的能力を、自らが能動的に修得する姿勢を身につけることを望んでいます。生理学分野 教授 任 書晃医工学連携による先端計測技術を応用した医学・生物学研究 生理学は「生き物の理(ことわり)」を明らかにする分野です。私たちの研究室では、内耳蝸牛による音受容から、腸管の運動、さらには昆虫の飛翔までの幅広い生命現象を対象として、微小電位、イオン濃度、ナノ振動、音波、超音波、粘弾性などの物理量を測定し、それらの「仕組み(生理)」の解明に取り組んでいます。未知の「仕組み」の解明には、過去の研究者達が手にしてこなかった道具が欠かせません。そのため当教室では、国内外の工学(光学)系・農学系研究者と協力して最先端の計測技術を生命科学に応用した異分野融合研究を推進しています。 新たな生命現象と出会ってその「仕組み」の精巧さに驚き、いかに生物が奇跡的・神秘的機構の上に今を生きているのかを身を持って体験することは、生命科学の恩恵の上に医療を行う現代の医師・医療者に不可欠な経験と言えるでしょう。社会に貢献できる医学的知識や技術を習得するだけでなく、医学の土台である「生命の神秘」に触れるサイエンスの世界を、ここ岐阜大学で一緒に覗いてみませんか? 育成目標地域と世界の医療に、生涯貢献する医師や研究者になってほしい。医学部 医学科

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