医学部学部長メッセージ岐阜大学医学部医学科は、地域や世界で活躍できる医師を育成するため、以下の方針に基づいて到達目標を明確にした体系的な教育課程を編成し、点検・評価を通じた不断の改革に取り組みつつ実施します。1.基礎・臨床医学を統合し科学的に生命と向き合う能力を培う2.学生中心で能動的に学ぶ能力を培3.能動的・体験的に問題解決出来る能力を培う4.同僚・チームとともに学び合う文化を醸成する5.地域に根ざした教育や英語教育、海外実習等を通じて、国際的な視野を持って地域や社会で活躍できる能力を培う6.医師としての全人的成長が出来る能力・態度を養ううさんを受け入れることが可能な研究室をリストアップしています。学生さんに対してウェルカムであることが分かると訪ねやすくなるようで、多くの学生さんがこの制度を使って基礎系研究室に出入りしています。これまで11年間で、のべ368人の学生さんが学生研究員となり研究に参加しています。また学生研究員ではありませんが、興味を持った臨床系研究室を自主的に訪れて研究に参加している学生さんもたくさんおられます。 2023年1月に、医学、獣医学、薬学、工学などの分野の研究者が連携し、革新的な創薬研究を行うOne Medicineトランスレーショナルリサーチセンター(COMIT)が岐阜大学高等研究院に設置されました。このセンターのプロジェクトには、医学部・医学系研究科の基礎系研究室も臨床系研究室も深く関わっています。今後、岐阜の地から世界に向けて最先端の医療・医学を発信する喜びを皆さんと共に分かち合いたいと思っています。志ある皆さんのチャレンジをお待ちしています。《 教育理念 》 岐阜大学医学部医学科は、人間、自然、社会に対する豊かな感性と洞察力を持って教育・研究・臨床に邁進しています。その理念の下に医学の基礎と高度な専門知識・技能を有し、世界と地域の医療・医学の発展に貢献できる優れた医療人・医学研究者を育成することを最大の使命としています。《 求める学生像 》 1.広い視野と豊かな教養を持ち、医学の修得に必要な基礎知識と学習スキルを持つ人2.自ら考えて積極的に行動し、その結果を省察できる人3.協調性に富み、相手の立場を尊重しつつ、自らの考えを表現できる人4.向上心を持ち、仲間とともに生涯にわたり学ぶ意欲と探究心を持つ人5.地域や国際社会で貢献する意志を持つ人6.責任感と倫理感が強く、人間性豊かで、生命に対する畏敬の念を持つ人27医学部長 山口 瞬●医療・保健の専門職としての基本的な知識・判断力・問題解決力を身につける。●知識に裏づけされた医師としての基本的技能及び態度を身につけ、実践できる。●社会人としての素養を高め、自然科学的・社会心理学的方法を統合して、医学的問題を適切に問題解決できる。●生涯にわたって個人・集団としての資質向上をめざし、常に自らを省察し、たゆまず自己主導的な学習を実践できる。岐阜大学医学部医学科は、以下のような能力を備えた卒業生を輩出します。1.医療・保健の専門職としての基本的な知識力・判断力・問題解決力2.知識に裏付けされた医師としての基本的技能及び態度3.社会人としての素養を高め、自然科学的・社会心理学的方法を統合して、医学的問題を適切に解決する能力4.生涯にわたって個人・集団として資質向上を目指し、常に自らを省察し、たゆまぬ自己指導的な学習ができる実践力本学科は、卒業生の上記能力の修得・達成を保証するために厳格な単位・卒業認定を行い、学位を授与します。教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)岐阜から世界へ 岐阜大学医学部医学科では、岐阜はもちろんのこと、全国でも世界でも活躍できる医師、医学研究者の育成を目指しています。 当科では地域医療に貢献するため、地域枠入試を実施しています。また1年生から6年生に至るまで、地域医療に関連したさまざまな講義、実習を行い、地域医療に触れる機会を提供しています。 また、リサーチマインド(科学的探究心)の涵養を図ることによって、医師、医学研究者として大きく羽ばたける人材の育成を目指しています。当科には学生研究員制度という岐阜大学医学部のオリジナルな制度があります。この制度は、基礎医学研究に興味のある学生さんが、放課後や休日など空いている時間に基礎系研究室で研究に参加すると、その時間に応じて賃金が支払われるという仕組みです。基礎医学研究に興味はあるけれど、全然知らない研究室を訪ねていくのはためらいがある、というような感想をもつ学生さんはたくさんおられます。学生研究員制度では、あらかじめ基礎系研究室にアンケートを取り、学生入学者受入れ方針(アドミッション・ポリシー)教育目標卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)3つの方針
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