岐阜大学 大学案内 2025
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応用生物科学部(集中講義:牧場実習、インターンシップ実習、専門英語演習)3年次前学期の時間割(生産環境科学課程・応用動物科学コースの例)123451245月火水金金動物繁殖学火動物免疫学動物遺伝学水動物栄養学木応用動物行動学動物発生学動物園動物管理学・動物園学実験実習・動物フィールド実習JRA栗東トレーニングセンターでの乗馬体験動物生命科学実験及び実験法Ⅰ動物生命科学実験及び実験法Ⅱビオトープ論情報処理実習4年次前期の時間割(共同獣医学科の例)3月産業動物臨床学獣医内科学総論木臨床繁殖学動物園の見学実習小動物内科学実習獣医外科学総論食品衛生学実習獣医麻酔学野生動物医学小動物外科学実習家禽疾病学臨床繁殖学実習樹木の健康診断49共同獣医学科 令和2年度卒業鳥と小動物の病院 リトル・バード神田 茉莉花さん生産環境科学課程 平成19年度卒業神戸大学大学院人間発達環境学研究科 助教佐賀 達矢さんフィールドや現場での生きた学びで自分が何者かを知るきっかけができた。 応用生物科学部での学びは単なる知識や技能の習得ではなく、自分自身と周囲の世界について、もがきつつ理解を進める探検のようなものでした。演習林や圃場、野山でのフィールドワークで本物の自然や生き物と出会い、新たな視点や調査法を学ぶことで、我々の周囲の景色や衣食住に想像を超える生き物や文化の多様性を発見し、世界の見え方が変わりました。また、フィールドに長期間泊まり込み、友人や先生との刺激溢れる対話、美味しい食事とお酒と共に価値観を共有し、生きる上での喜びや豊かさとは何かにも気づきました。 私が取り組んだ蜂の研究では、蜂の驚きの社会構造と適応戦略に魅了され、また、研究遂行力も身につけられました。今、私は大学教員として蜂の研究を続けながら、私が体験した喜びや豊かさを次世代にも伝えるべく教育に取り組んでいます。みなさんも、ここで自分の探究力をつけ、問いを深めることで未知の世界へと一歩踏み出してください。大学での出会いと学びを大切に。進むべき道が自ずと見えてきます。 私は小学生の頃にオカメインコを飼い始め、鳥という生き物の魅力を知りました。その頃から鳥のお医者さんに憧れてはいましたが、高校生のときは野生動物にも興味があり、とにかく動物の専門家を目指そうと共同獣医学科に進学しました。鳥医者を強く志したのは大学の高学年になってからです。学外実習で鳥を診られる獣医さんが足りていない現状を目の当たりにし、同級生が犬猫の病院への就職を決める中で「鳥は私がやらなければ」という使命感に駆られてこの道を選びました。今は学ぶことの尽きない日々ですが、鳥の医学の前進に尽くしたい思いでいます。獣医師の活動分野は、ペットのお医者さんのみならず多岐に渡ります。6年間の幅広い学びの中で“やりたい”ことを見つけると同時に、岐阜大学の魅力あふれる先生や先輩方、友人達との出会いを通して自身の輪郭をはっきりさせ、“自分がやるべきだ”と思えるような道が見つかることを願っています。

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