社会システム経営学環55社会システム経営学環 4年菅沼 亜香音さん専門演習篠田 朝也ゼミ(会計学)社会システム経営学環 3年福井 明生さん地域の空き家の活用や情報誌の企画制作など、多彩な実習を通じて実践力が身につきます。 私の実家は祖父の代から縫製業を営んでいます。小さい頃から祖父と一緒に働く母の姿を見て育ち、アルバイトで事務作業を手伝うなかで、経営者に憧れを抱くようになりました。そんな中、岐阜大学に社会システム経営学環が新設されたのを知り、専門的に経営を学んでみたいと考えて入学しました。パンフレットを見て一番惹かれたのが、実習の多さ。自分たちで実際の企業が抱える課題を解決する手立てを考え、長期スパンで取り組んでいくことで、社会に出た時に役立つ実践力が身につけられる点に魅力を感じました。投資家向けイベント「IR EXPO」に参加して上場企業の担当者に質問してみたり、川原町の空き家を活用したビジネスを考えてみたり、自分たちで企画した情報誌を発行してみたり。初めての経験ばかりで緊張することも多いですが、その分、貴重な学びがたくさんあるのが楽しいです。今後は「ビジネスデザインプログラム」を選択し、経営についてより深く学んでいきたいです。在学生が語る、学びと魅力とメッセージ専門演習(ゼミ)実際の社会で起きている問題解決の能力を磨き、卒業後は公認会計士として活躍したいです。 実は高校3年生の段階では、大学に進学するかも含めて進路で悩んでいました。そんな時に高校の先生が教えてくれたのが、社会システム経営学環。ここでなら1年半程度の実習やグループワークなどを通じて社会に出た時に必要なスキルが実践的に身につけられると思い、入学しました。入学後、しばらくは実家のある愛知県豊川市から通学していましたが、より勉学に集中するために下宿をスタート。地元の友達と離れてしまったのは寂しいですが、通学時間が短縮されてかなり楽になりました。講義では、小売業における適切な販売チャネルの選択やプロモーションについて学ぶ「サプライチェーンマネジメント論」が興味深かったです。社会システム経営学環は少人数制で先生との距離も近く、コミュニケーションがとりやすいため、講義においても積極的に議論が交わされて刺激になります。今後は実社会で起きている問題を解決する力を講義と実習で磨きながら、公認会計士の資格取得を目指します。経営に役立つ会計のあり方について学びます。 私たちの演習では、毎年度、受講生の要望に応じて学習内容を変えていますが、おおむね組織の経営管理に役立つ会計実務の考え方についてディスカッションを中心に実践的に学びます。 通常の「ビジネス」ではもちろんのこと、社会システム経営学環で焦点を当てている「観光」や「まちづくり」をテーマとした取り組みでも、それらが事業として成立するためには採算について意識をしなければなりません。採算を目的化するというわけではなく、やってみたいことを実現したり、継続したりするには、採算がとれていないといけないということです。 社会システム経営学環での各種の実習などとも結びつけながら、面白いアイデアやビジネスモデルを事業として成立させたり、事業を運営するヒトやチームの力を向上させるたりするために、会計情報のようなデータがどのように機能したり、役立ったりするのかについて皆で考えていきます。4年生になると、学んだ内容をベースにして、各自が関心のある課題を見つけて、その解決を目指した卒業論文の作成に取り組むことになります。
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