国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学「大学案内2025」を手に取って頂きありがとうございます。ここには岐阜大学の入試情報や入学後の学生生活、地域での社会生活、東海国立大学機構と岐阜大学で皆さんが共通して学ぶこと、各学部で学ぶこと、また取得出来る各種の技能・資格、さらに卒業後の就職あるいは大学院進学など多方面の進路、留学情報まで、受験生の皆さんが知りたい情報が漏れなく掲載されているものと、私どもは自信を持っています。というのも、本冊子の編集には現役の岐阜大学生諸君が参画してくれたからです。一番近い時期に受験・入学し、在学中の学生らの最新体験に基づいた情報を提供しているものと思います。 さて国立大学法人岐阜大学は2020 年4 月に国立大学法人名古屋大学と法人統合を行い、国立大学法人東海国立大学機構となりました。管理・運営を行う一つの法人のもとに、教育・研究を行う岐阜大学と名古屋大学がぶら下がる格好で、私どもの正式名称は国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学です。全学共通科目や、数理データサイエンス教育など、名古屋大学との単位互換授業や大学施設の相互利用も可能となりました。法人統合後は、大学院博士課程学生への奨学金制度も充実し、もっと勉強したい皆さんに向けて大きな支援となっています。 では、岐阜大学について自己紹介をします。本学は教育学部、地域科学部、医学部、工学部、応用生物科学部、そして2021年新設の社会システム経営学環から成る中規模総合大学です。岐阜大学としての創立は1949年ですが、前身として最も古い岐阜師範学校まで遡るとスタートは1873年、151年の歴史を有しています。私ども岐阜大学は「人が育つ場所」を謳っています。では、どのような人を育てたいのか。「学び、究め、貢献する」ことが出来る人材です。これまで極めて多くの優れた人材を輩出してきましたが、彼ら岐阜大学の先輩が貢献する場所は、たとえば岐阜県、中部地区から日本全国、海外にまで広がります。すなわち地域からグローバルまで貢献しているのです。同時に、岐阜大学は地域中核大学として、少子高齢化が進む社会において、「地域活性化の中核拠点」としても機能します。コロナ新時代では、世界は時間も距離も短縮しました。まさに地域は世界に通じ、世界は地域に通じます。「グローバル」な活動を包含した「グローカル」という用語で表現されるミッションが、正に私どもが目指すところです。例えば、「グローバル」の観点では、「世界展開力強化事業」という国の事業に採択され、成長著しいインドにおいて、我が国の大学院の連携教育を本学が先導しています。一方、「地域」の観点からは、同じく国の事業である地域活性化人材育成事業に採択され、高山市、中津川市、岐阜市に地域ラボと呼ばれるサテライトを設置し、実践的な地域活性化活動を進めています。 岐阜大学を初めて訪問される皆さんが驚かれるのは、私どもMESSAGE from the PRESIDENTの広々とした美しいキャンパスです。清流と森に囲まれたキャンパス内では、四季折々の花や樹木の様子、池などに飛来する渡り鳥のほか、キジやカワセミを見ることもあります。自然環境豊かなキャンパスで大学生活を満喫して頂きたいと思います。 岐阜大学には大学院生を含めると、例年約7,500名が学び、そのうち約500名が外国人留学生や研究者です。また学術交流協定を締結した大学は、欧米からアジア、オセアニアまで、大学間で19カ国49大学、部局間で27カ国1地域63大学に上ります。さらに学部によっては海外での研修(実習)を支援する制度もあります。これからの日本は一層のグローバル化が求められていますが、そのためには双方向の交流が必須です。岐阜大学を足場に、ぜひグローバルな経験を積んで頂きたいと思います。 また、総合大学として当然のことですが、岐阜大学はバラエティに富む学問領域と豊富な教授陣を有しています。自分の選んだ学部、学科のみでなく、一層広い学問体験を得ることが出来るわけです。特に教養課程(岐阜大学では全学共通教育と言います)では学際的な選択もおすすめしますし、東海機構全体としての拡充も大いに活用して下さい。詳しくは大学のホームページをご覧ください。さらに卒業後の進路は就職、大学院進学などに分かれますが、どの方向を選ぶにせよ堅実な支援を提供します。 さあ、次は入試資料の入手です。ぜひ岐阜大学進学を目指し、勉学に励んで下さい。皆さんと共に大学生活を送ることが出来る日を心から楽しみにしています。岐阜大学長 吉田 和弘 President Kazuhiro Yoshida地域と世界で活躍する「夢」を実現しましょうコロナ新時代、充実した学生支援体制の岐阜大学で大いに学び、学長メッセージ
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