岐阜大学 大学案内 2026
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14育成目標学問の役立つエッセンスを集めた「お徳用詰め合わせ」F a c u l t y o f E d u c a t i o n平和で豊かな未来を希求する子どもたちは、地域・日本・世界の宝です。その宝を大切に育てるために、幅広い知性と教養を持ち、日々変化する時代に求められる実践的な力量を備えた優秀な学校教員を養成することが、岐阜大学教育学部の主たる目標です。右ページに詳細を記したように、1年生から4年生まで大学と教育現場を往還して実践的に学ぶACTプラン・プラスは、岐阜大学教育学部が平成17年より率先して実施している教員養成の根幹です。次世代を担う子どもたちを育てるというやりがいのある教職を目指す熱意ある皆さんの入学を望みます。 家庭科教育は専門的な学問のエッセンスを集めた「お徳用詰め合わせ」です。調理や裁縫に加え、家計管理や健康管理、持続可能な生活の方法など、将来に役立つ知識とスキルを学びます。科学の進歩に伴い、必要な知識とスキルも変化しています。例えば、栄養素の過不足をより明確化し、食材の選び方やバランスの取れた食事を計画することで、健康を守ることができます。栄養バランスの改善は学業やスポーツのパフォーマンス向上にもつながります。また、貯蓄や予算の立て方、クレジットカードの使い方など、金融リテラシーも学びます。これにより、経済的な安定を築く基礎を学べます。さらに、環境に優しい生活習慣やリサイクル、エネルギーの節約など、持続可能な生活の知識とスキルを得ることで、地球環境を守る意識が高まります。デジタル社会では、スマートホームデバイスの使い方やオンラインショッピングの安全性などのデジタルスキルが欠かせません。ウェルビーイングを実現するためにはメンタルヘルスケアも重要です。ストレス管理や健康的な人間関係の築き方などを学び、心身の健康を保ちながら充実した生活を送ることができます。現代の家庭科教育は、時代を先取りしつつ実社会で必要な多様な知識とスキルを効率的に身につけることを目指しています。家政教育講座 教授 久保 和弘次世代を担う子どもたちを育てるため、知性と教養と実践力を備えた教員の育成を目指す。教育学 部

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