岐阜大学 大学案内 2026
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うGIFU UNIVERSITY医学部27教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)日本の真ん中、岐阜で医学を学ぶ入学者受入れ方針(アドミッション・ポリシー)学部長メッセージ《 教育理念 》 岐阜大学医学部医学科は、人間、自然、社 会 に 対 す る 豊 か な 感 性 と 洞 察 力 を持って教育・研究・臨床に邁進しています。その理念の下に医学の基礎と高度な専門知識・技能を有し、世界と地域の医療・医学の発展に貢献できる優れた医療人・医学研究者を育成することを最大の使命としています。《 求める学生像 》 1.広い視野と豊かな教養を持ち、医学の修得に必要な基礎知識と学習スキルを持つ人2.自ら考えて積極的に行動し、その結果を省察できる人3.協調性に富み、相手の立場を尊重しつつ、自らの考えを表現できる人4.向上心を持ち、仲間とともに生涯にわたり学ぶ意欲と探究心を持つ人5.地域や国際社会で貢献する意志を持つ人6.責任感と倫理感が強く、人間性豊かで、生命に対する畏敬の念を持つ人 岐阜大学医学部は、長年にわたり医療の最前線を担い、地域医療の発展に貢献し2024年に創立80周年を迎えました。本学は自然豊かな岐阜で、医師としての基礎的な知識と技術をしっかりと学ぶことができる環境を整えています。しかし、それだけにとどまらず、私たちは医療人として、患者さんと向き合い、社会の一員として貢献できる人間力を育むことにも力を入れています。このような「人間力」を養うために、実習や臨床経験を重視し、学外活動も積極的に支援しています。運動系サークルや文化系サークルも多数あり、多くの学生が所属して活動しています。 まず、本学の最大の特徴は、地域医療との連携です。岐阜県内にある多くの医療機関との協力を通じて、地域の課題に直面し、解決に向けて自らの役割を考える機会が豊富にあります。医療は一人の力では成し遂げられないため、チーム医療を通じて、さまざまな専門職と連携しながら、患者さんのために尽力することの大切さを実感できる場が多くあります。また、地域医療に携わることによって、都市部とは異なる医療環境や文化を理解することができ、将来的に広い視野を持った医師として活躍できます。次に、最先端の医療知識と技術を学べることに重点を置いています。医療の進歩は日々続いており、私たちは常に新しい情報や技術を取り入れています。例えば、AI技術やロボット手術など、これからの医療を支える革新的な技術を学び、それを実際の医療現場で活かせるような教育を行っています。このように、先端技術を学びながらも、その教育方法も工夫して人間的な温かみを忘れない医師を育成しています。 さらに、国際的な視野を持つ医師の育成にも力を入れています。医学の進歩は国際的に行われており、他国の医療環境や研究の成果を取り入れることが重要です。私たちは、米国をはじめとして海外の大学や医療機関と連携し、交換留学プログラムや国際的な研究活動を推進しています。これにより、学生は世界の医療現場を体験し、国際的な視野を持った医師として成長することができます。また、学生研究員制度を設け、低学年から医学研究に取り組める環境もあり、学会発表や論文作成も指導しています。 最後に、本学で学ぶことの最大の意義は、患者さんとその家族に寄り添い、医療の現場で直面するさまざまな問題に立ち向かう力を身につけることです。医師は単に病気を治すだけでなく、患者さんの心に寄り添うべきです。そのためには、人間としての深い理解と、他者に対する思いやりが必要不可欠です。皆さんが岐阜大学医学部で学び、医師として社会に貢献できる日を心から楽しみにしています。岐阜大学医学部医学科は、地域や世界で活躍できる医師を育成するため、以下の方針に基づいて到達目標を明確にした体系的な教育課程を編成し、点検・評価を通じた不断の改革に取り組みつつ実施します。1.基礎・臨床医学を統合し科学的に生命と向き合う能力を培う2.学生中心で能動的に学ぶ能力を培3.能動的・体験的に問題解決出来る能力を培う4.同僚・チームとともに学び合う文化を醸成する5.地域に根ざした教育や英語教育、海外実習等を通じて、国際的な視野を持って地域や社会で活躍できる能力を培う6.医師としての全人的成長が出来る能力・態度を養う教育目標卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)●医療・保健の専門職としての基本的な知識・判断力・問題解決力を身につける。●知識に裏づけされた医師としての基本的技能及び態度を身につけ、実践できる。●社会人としての素養を高め、自然科学的・社会心理学的方法を統合して、医学的問題を適切に問題解決できる。●生涯にわたって個人・集団としての資質向上をめざし、常に自らを省察し、たゆまず自己主導的な学習を実践できる。岐阜大学医学部医学科は、以下のような能力を備えた卒業生を輩出します。1.医療・保健の専門職としての基本的な知識力・判断力・問題解決力2.知識に裏付けされた医師としての基本的技能及び態度3.社会人としての素養を高め、自然科学的・社会心理学的方法を統合して、医学的問題を適切に解決する能力4.生涯にわたって個人・集団として資質向上を目指し、常に自らを省察し、たゆまぬ自己指導的な学習ができる実践力本学科は、卒業生の上記能力の修得・達成を保証するために厳格な単位・卒業認定を行い、学位を授与します。医学部長 牛越 博昭3 つ の 方 針

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