岐阜大学 大学案内 2026
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 古くから農林水産業の盛んな岐阜の地にあって、応用生物科学部GIFU UNIVERSITY45学部長メッセージ 岐阜大学が位置する美濃地方は豊かな自然環境と豊富な水に恵まれた地であり、古くから農林業や河川漁業が発展してきました。戦国時代、日本史上の中心舞台となり、やがて日本統一を成し遂げる原動力を生み出す地となり得たのは、力強い農林水産業の支えがあったればこそのことです。その岐阜の地に、1923 年 岐阜高等農林学校が誕生し、その後 1949 年に新制・岐阜大学の農学部となり、2004 年の応用生物科学部への改組を経て、昨年 2023 年に創立 100 周年を迎えました。 応用生物科学部は、生命・食・環境分野を対象に、人や動物の健康と福祉に寄与する生命科学の推進、安全で安心な食生活の実現、持続可能な社会の実現を目指して、最新の農学および獣医学教育を実践しています。また、生命・医療・創薬研究を担う東海国立大学機構直轄の研究所、そして岐阜県の研究所や施設との連携教育活動を推進しています。大学院では海外の大学と連携してジョイントディグリープログラム(JDP)を提供し、国際通用性のある教育活動にも取り組んでいます。諸先輩や諸先生方の不断の努力によって 100 年に渡って蓄積されてきた有形無形の超優良資産が本学部には受け継がれております。輝かしい伝統を持つ本学部で学んで、岐阜から世界に羽ばたいて、世界が直面している課題の解決に挑戦してみませんか?食農生命科学科は農学と食科学が融合して誕生した新しい学科です。地球環境を守りつつ、増加する世界人口を養うためには、食料の生産から加工、流通、消費に至る一連の食料システム全体を持続可能な形に転換していかなければなりません。この学科では、生命科学とデータサイエンスを共通の基盤とした農学と食科学の専門的な教育と最先端の研究を通して、環境と健康に配慮した技術やイノベーションを追求し、持続可能な食料システムの実現に貢献できる人材を養成します。共同獣医学科は動物の病気の診断、治療および予防について学び、牛、豚、鶏などの産業動物や犬、猫などの伴侶動物の健康を保ち、あわせて公衆衛生の向上と動物生命科学の推進に寄与するための専門家を養成する学科です。鳥取大学農学部との共同授業により動物の病気の発生原因、診断および治療に関する知識や技術の習得に加え、両大学での合宿式授業による体験学習、動物倫理やプレゼンテーション能力を養う少人数での基盤教育、両大学を結ぶ遠隔講義システムによる授業など、発展的な教育を用意しています。応用生命化学科生物圏環境学科食農生命科学科共同獣医学科岐阜から世界に羽ばたいてみませんか?生命現象は複雑です。どんな方法を用いたら答えが出るのか予想できません。だからこそ「応用生物科学」の面白さがあるのだと思います。「生命のチカラを 生命のために」を合い言葉に、さまざまなアプローチで生き物に学び、社会に貢献します。応用生命化学科は「化学」と「バイオ」を融合させることで未来社会の創造と持続可能な社会システムへの転換をめざす学科です。自然科学の基盤となる基礎的教養と科学リテラシーおよび高い倫理観を身につけた上で、化学・生物学・物理学・生命情報科学を基盤に、生命の基本原理の解明および生物がもつ多彩な機能や生命現象の理解と利用に役立つ、生体分子から生物個体までを対象とする応用化学・応用生物学および高度な化学技術・バイオテクノロジーを学びます。生物圏環境学科は、生物多様性に支えられた生態系サービスの利活用を通じて、持続可能な社会を実現することをめざす学科です。生物と環境に関する科学、とりわけ動植物・生態系・環境基盤整備に関する基礎的・実践的科学を基盤とし、地球、地域における水・物質循環や生物環境・生態系の科学的理解、動物の生息域内・域外保全をはじめとする生物の多様性保全と生態系サービスの持続的な利活用技術、そして持続可能な社会実現に貢献する知識・技術を学びます。応用生物科学部長 西津 貴久そこに命があるのは、ちゃんと理由がある。その不思議を解き明かす面白さ。

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