群馬県立女子大学 GUIDE BOOK 2026
13/68

B e n a t u r a lや さ し さ の 輪多 文 化 に 飛 び 込 む自 ら を 見 つ め な お す長期留学国際コミュニケーション学部 英語コミュニケーション課程 4年 S・T さんカナダ トンプソン・リバーズ大学短 期 研 修文学部 英 米文化 学 科 3 年 A・T さんカナダ サイモンフレーザー大学附属語学 学 校長期留学(交 換留学)国際コミュニケーション学部 国際ビジネス課程 4年 M・Y さんマレーシア マラヤ大学短 期 研 修国際コミュニケーション学部 国際ビジネス課程 3 年 H・T さんアメリカ インディアナ大学インディアナポリスPIE(Program for Intensive English)留 学 報 告11 “Be natural” こ れ が 一 番大 切なことであると強く感じた留学でした。カナダは、多様 性の国で、自分が 信じていることに従っていれば互いに認め合える雰囲気があります。最初は、周りが自分 のことをどう思ってい るのかを気にしすぎて自分をさらけ出せる友達ができず悩んだこともありました。しかし、現 地の人々と触れ合っていく中で、相手がどう思っているかということも大切ですが、まずは自分が何をしたいのかということがより重要であるということに気が付きました。もし相手と意見が 違っても、それを認め合えればいいのです。それからは自分の心に従い、自分らしさを口に出してみることで友 達もたくさんでき、とても充実した日々を送ることができました。ありきたりかもしれませんが、カナダに行って視野が格段に広がりました。日本で抱えていたしがらみにとらわれず生活できた経験はこれからも自分の糧になると確信しています。不安でいっぱいでしたが、留学するという選択をして本当に良かったです。留学に行くということは、自分の中の「あたりまえ 」から離れて生活をするということです。そのため、出発前は期待や高揚感よりも不安が大きかったのを覚えています。私がバンクーバーで過ごした中で一番印象に残ったことは地元の人々の温かさです。現地では実際にカナダ独自の交通機関や商業施設等に行く機会がありました。日本とは違う雰囲気を肌で感じたのですが、はじめは改札を通るのも商品の場所を聞くのも緊張しました。英語で質問をし、英語で返答されるため、自分の英語力にも不安を感じていました。しかし、そんな様子を見かねてフレンドリーに手を差し伸べてくれる現地の方々のおかげでバンクーバーでの生活に慣れることができ、私自身も友好的であることが大切だと感じました。留学が終盤に差し掛かった時、市街地で道に迷っていた観光客の方を見かけ、私にも何かできるかもしれないと思い声を掛けました。やさしさの輪の中に入れたことがとてもうれしく感じました。以上のように語学力だけではなく人間性も育てることができとても有意義な時間を過ごしました。マレーシアでの10か月間は、新たな学びと発見に満ちた刺激的な時間でした。マレー系、中華系、インド系といった多様な文化背景をもつ人々と共に生活し、特にイスラム教が深く根付いた生活様式から、価値観の豊かさを肌で感じました。特に印象的だったことは、ラマダーンの時期に友人たちと断食を体験したことです。彼らの揺るぎない信仰心や自己を律する姿を間近で見たとき、自分の中にあった宗教に対する固定観念が大きく覆されました。また、英語圏ではない環境で「生きた英語 」に触れることができたのも大きな収穫でした。日常的に英語でコミュニケーションを図ることで、言葉の壁が少しずつ薄くなり、英語を話すことへの抵抗感が払拭されました。中学生の頃から夢見ていたこの長期留学は、私にとって人間的にも精神的にも大きな成長をもたらしてくれたと実感しています。この経験を糧に、将来は多様なクライアントと関わり、国際的に活躍できるビジネスパーソンとして成長していきたいです。私が参加したプログラムでは、世界中の色々な国から同じように英語を学ぶ生徒たちが集まり共に勉強しました。最初はクラスに馴染めるか不安でしたが、クラスメイト全員が授業や課題にとても熱心に取り組んでいて、私と同じように英語を学ぶ仲間なのだと感じることができ、私も恐れずに積極的に英語で発言できるようになりました。クラスメイトとも休み時間やお昼休みに話すようになり、お互いの国のことを英語で伝えあったり、勉強で分からないところを教えあったりという交流を重ねることで段々と距離が縮まっていきました。異なる故郷や文化をもつ友人たちと関わることで、自分の視野が広がったように感じます。研修先でできた友人たちは、かけがえのない存在です。4週間、たくさん自分で考え、悩み、決断して、これからの課題や新たな目標を見つけました。全く違う環境で自覚した自分の強み・弱みも素直に受け入れることで、ひとつ成長できたと感じます。勇気をだしてこのプログラムに参加して良かったです。

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る