群馬県立女子大学 GUIDE BOOK 2026
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(文学部 美 学 美 術史学 科 2012 年度卒 業)竹内 美里 さん  M ISATO Takeuch i公益 財団法 人群馬県蚕糸 振 興協会(群馬県 立日本 絹の里 指定管 理者)社 会 で 輝く先 輩 たち33群馬県の蚕糸絹文化の魅力を発信するために、展示・体験の企画運営と広報などを行っています。展 示 会 の準 備のほか、広 報 発 送 するチラシを 数 え たり、SNS を更新したり、体験メニューの試作をしたりと、仕事は様々で、日ごとに異なる業 務を行っています。展示の構成には正解がなく、担当する展示の直前は常に気を張っていて、大変なこともありますが、初日を迎えてお客様や関係者の皆さんと資 料のことを話したり、充実した表 情で観 覧してくださるお客様を見かけたりすると、本当に嬉しく、この瞬間のために頑張ったなぁと、充実感で満たされます。高校生の頃から、漠然と「美術に関わる仕事がしたい」、「博物館で働きたい」と思っており、学芸員資格の取得が可能であったことが、県女を受験した理由のひとつでした。 しかし、「 学芸員は狭き門だ」ということで、覚悟が決められずに違う業種で就 職 活 動をしました。 ですが、中途半端な気持ちのせいか上手くいかず、初心に立ち返り、再び学芸員の道を考えるようになりました。実 技ゼミでの、自治体や企業、伊香保温泉との地域連携を通し、改めて群馬の魅力を知り、地元に恩返ししたいという気持ちがあり、県内の博物館での就職を目指しました。学 芸員と教職 課 程を取っていたので、 沢 山の講 義を受け、絵 画 ゼミで 制 作 に 励 み、 サークル は合 唱 部と漫 画 哲 学 研 究会に所属、土日はファミレスで早 朝からアルバイト、と充 実した日々でした。現在の業務である、展示品のキャプション切り、照 明 作 業 など は、 大 学 の 実 技棟ギャラリーでの展示で覚えた技術そのもので、ホームページの更 新やイベントのチラシ作成は、デザインの講義で学んだことが ベースになっています。 また、来館者への対応など、接客アルバイトの経 験も役 立っており、就職して活かせている大学時代の学びが、当時考えていたよりも多く、驚きました。過ごしたと思っていますが、それでもまだ、「もっとあの講義を真 剣に受けていれば 良かった」「あの 先 生の講 義も取ってみたかった」と悔 やむこともあります。社会人になっても勉強することは沢山ありますが、学生時代ほど自分の興味のある分野に一途に向き合える時間はなかなかありません。「どの分野にどのような面白さがあるのか」という選択肢を示して、学生の視野を広げてくださり、研究を助け、応 援してくださる教 授陣と、温かな学びの環境が県女には整っています。ぜひ、県女で思いっきり充実した学生 生活を送ってください!自分では充 実した4年 間を県女で の学びが未 来を築 く。充実し た大学生活 が今に つな がる 。現在の仕事内容は?今の仕事を選んだ理由はなんですか? 県女で 学んで良かったと思うことは? 高校生に伝えたいことは?Q & A「 次 の わ た し 」 へ 導 い た 。

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