群馬大学大学院医学系研究科 医科学専攻(博士課程) 平成30年度入学案内
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専攻分野照会先及び研究内容一覧(連絡先は027-220-内線番号)領域専攻分野照会先主たる研究内容及びキーワード基礎・基盤医学機能形態学依藤 宏※内線:7910yorifuji@gunma-u.ac.jp1)細胞膜と筋原線維間をつなぐ膜裏打ち蛋白を含めた細胞骨格蛋白、膜融合にかかわる蛋白などの骨格筋機能分子の研究、2)発生初期に重要な役割をもつ細胞間接着因子の研究をおこなっている。解析方法としては、分子生物学・生化学的手法に共焦点レーザー顕微鏡、電子顕微鏡による免疫組織化学、in situ hybridizationなどの形態学的手法を組み合わせている。【Keywords】骨格筋、筋ジストロフィー、細胞骨格、膜融合蛋白、発生、接着蛋白生体構造学松崎 利行内線:7900matoshi@gunma-u.ac.jp当分野では細胞内分子に着目し、その分子自身の機能から、細胞、組織における役割や構造との関係を明らかにし、生命現象を理解すべく研究をおこなっている。現在特に注目しているのは細胞膜の水チャネルであり、細胞内での調節機構や嚢胞腎との関係などを検討している。そのほか、減数分裂や細胞極性に関する分子についても解析している。蛍光顕微鏡や共焦点レーザー顕微鏡、電子顕微鏡を用いた組織化学的解析や分子細胞生物学的解析を用いて研究を進めている。【Keywords】細胞膜、水チャネル、輸送体、顕微鏡、免疫組織化学、電子顕微鏡分子細胞生物学石崎 泰樹内線:7950yasukiishizaki@gunma-u.ac.jp中枢神経系の細胞の誕生から死までを分子細胞生物学的手法で研究している。神経幹細胞・ニューロン前駆細胞・グリア前駆細胞の増殖・分化・生存調節機構の解明を目指しており、とくにグリア細胞の発生・分化の機構と生理機能の解析を進めている。また神経系細胞(とくにオリゴデンドロサイト細胞系譜)と血管系細胞(とくに内皮細胞)の相互作用の解析も進めている。得られた知見を中枢神経系の再生医学に応用することが究極の目標である。【Keywords】神経幹細胞、ニューロン前駆細胞、グリア前駆細胞、グリア細胞、内皮細胞、再生医学生 化 学和泉 孝志※内線:7940 takashi_izumi@gunma-u.ac.jp細胞が刺激を受けると、膜のリン脂質から様々な物質が産生され細胞内にシグナルが伝わる。生理活性脂質とその受容体、リン脂質代謝、さらにDNA損傷からのシグナル解析に関する研究を、生化学・分子生物学的手法を用いて行っている。これは、炎症・アレルギー・がん・神経疾患などの病態を理解し、診断法や治療法を開発することに繋がる。さらに、質量分析計を用いたタンパク質や代謝物の網羅的解析(オミックス解析)を行っている。 【Keywords】脂質メディエーター、受容体、細胞内情報伝達、DNA損傷、オミックス解析応用生理学鯉淵 典之内線:7920 nkoibuch@gunma-u.ac.jpステロイドホルモンや甲状腺ホルモンなど脂溶性ホルモンは、脳をはじめとする身体各器官の発達や機能維持、損傷からの回復などに不可欠である。また、薬物や環境中の化学物質の中にはこれらのホルモンと化学構造が類似し、ホルモン類似作用もしくはホルモン拮抗作用により、内因性ホルモン作用をかく乱する物質がある。当分野では器官の発達・可塑性に関与する脂溶性ホルモンの作用機構、および環境化学物質や薬物による修飾作用を、遺伝子改変動物を用いた行動解析や、分子・細胞生物学的手法など種々の手法を用いて研究している。【Keywords】ホルモン、発達、可塑性、再編成、環境因子、内分泌かく乱化学物質脳神経再生医学平井 宏和 内線:7930hirai@gunma-u.ac.jp 脳が司る記憶、学習、運動制御など多彩な生理機能、及び疾患、老化で障害されるメカニズムを、分子、細胞、ネットワーク、個体レベルから解明するとともに、障害から回復させる治療法の研究を行っている。これらの研究を飛躍的に遂行させるために、ウイルスベクター、ゲノム編集、霊長類疾患モデルなど、最先端の技術開発も同時に行っており、世界でもトップクラスの研究を行うことが可能である。【Keywords】記憶・学習、再生医療、ウイルスベクター、神経変性疾患、マーモセット、霊長類モデル、老化、幹細胞治療、遺伝子治療、パッチクランプ※平成30年3月退職予定-127-
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