群馬大学大学院医学系研究科 医科学専攻(博士課程) 平成30年度入学案内
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領域専攻分野照会先主たる研究内容及びキーワード基礎・基盤医学神経薬理学白尾 智明内線:8050tshirao@gunma-u.ac.jpシナプスの形態と機能の制御機構を明らかにする上で、アクチン細胞骨格系に注目しており、初代培養神経細胞やヒトiPS細胞由来神経細胞、遺伝子改変動物等を用いて、細胞生物学、分子生物学、生化学、組織化学、行動解析、イメージング等の技術を駆使して研究を行っている。また放射線によるシナプス障害やその分子機構にも注目している。これらにより脳機能の原理の解明のみならず神経精神疾患の診断・治療法の開発を目指している。【Keywords】シナプス形態と機能、アクチン細胞骨格系、イメージング技術、ヒトiPS細胞由来神経細胞、放射線障害、ハイスループット解析遺伝発達行動学柳川右千夫 内線:8040yuchio@gunma-u.ac.jp行動の生物学的基盤は、脳の回路の中にある。また、行動は多数の遺伝子と多くの環境因子およびその相互作用に依存して決定される。マウスやラットでは、遺伝や生理に関する知識が蓄積されている。当分野では、不安レベルの高いノックアウトマウスあるいは、特定の神経細胞を蛍光分子で標識したトランスジェニックラットやノックインマウスなど、様々な遺伝子改変動物の作製・解析を通して、遺伝と行動との関連についてアプローチしている。【Keywords】遺伝、行動、脳機能、ノックアウトマウス、トランスジェニックラット病態腫瘍薬理学西山 正彦 内線:7960m.nishiyama@gunma-u.ac.jp基盤的生命科学、オミックス医学(ゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボローム全相を対象)を展開基盤として、がんの本態・病態の研究(基礎腫瘍学)に基づく医療シーズの同定、抗がん薬を中心としたがん治療関連薬の作用機序・生体応答の解明研究(腫瘍薬理学)、創薬・臨床展開研究(トランスレーショナル・リサーチ)など、新規がん医療の開発を目指した幅広い薬理学研究を展開し、専門的人材を育成している。【Keywords】腫瘍薬理学、基礎腫瘍学、がんトランスレーショナル・リサーチ、作用メカニズム、ゲノム創薬、バイオマーカー細 菌 学富田 治芳内線:7990 tomitaha@gunma-u.ac.jp日和見感染菌のグラム陽性腸球菌の病原性因子の研究。腸球菌は腸管に常在する典型的な日和見感染菌で、他の日和見感染菌と同様に健常者と共生関係にある。重度の易感染者において感染防御機構が障害された時、感染症を起こす。そのための病原性因子としてのバクテリオシン、細胞毒素、組織付着因子、各種薬剤耐性、接合伝達性プラスミドの分子遺伝学的、生化学的研究を行っている。【Keywords】腸球菌、バクテリオシン、細胞毒素、付着因子、接合伝達性プラスミド、薬剤耐性国際寄生虫病学久枝 一内線:8024hisa@gunma-u.ac.jpマラリアを始めとする寄生虫症はエイズ・結核と並び、人類を苦しめる最も重要な感染症である。当分野ではマラリア原虫や赤痢アメーバといった重要な寄生虫(原生生物)の病原機構を分子レベルで解明している。同時にこれらの原虫に対する宿主の免疫応答も解析している。病原体と宿主の双方からアプローチすることで感染症の全貌を解明し、新規薬剤・ワクチンの開発を目指している。【Keywords】感染症、宿主寄生体相互関係、免疫学、ワクチン創薬公衆衛生学小山 洋内線:8010hkoyama@gunma-u.ac.jp社会環境の中で、健康を阻害する要因を減らし健康を支える要因を増やしていくことによって、人々の健康な生活に寄与する学問分野です。微量元素セレンの生体内での役割に注目してのがん予防やメタボリックシンドローム予防についてのin vitro研究や液クロ+質量分析器を用いた分析的研究、自殺予防を目的としたうつスクリーニング質問票によるうつと生活習慣との疫学調査などに取り組んでいます。また、インドネシアやモンゴルにおける医療資源の公正な配分や公衆衛生倫理学について検討考察を行っています。【Keywords】微量元素、セレン、がん予防、うつスクリーニング、疫学研究、公衆衛生倫理学-128-
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