群馬大学大学院医学系研究科 医科学専攻(博士課程) 平成30年度入学案内
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領域専攻分野照会先主たる研究内容及びキーワード基礎・基盤医学法 医 学小湊 慶彦内線:8030kominato@gunma-u.ac.jp法医学は科学的な手法を法律上の問題解決に応用する分野である ; 病理学や遺伝学等の医学、生物学、化学、歯学、統計学等を含むものである。特に、我々は個人識別に焦点を当て、日本では重要な個人識別遺伝マーカーである ABO 式血液型の研究を展開している。遺伝子の転写調節制御の実験的な解析と人類遺伝学的検索を通して、ABO 式血液型に関する研究を行っている。【Keywords】法医学、個人識別、ABO式血液型、転写制御医学哲学・倫理学服部 健司内線:8037 hattorik@gunma-u.ac.jp医療という一種の限界状況の中には生身の人間の生き方に関わるなまなましい問題が渦巻いている。こうした問題を画一的機械的に扱うのでなく、個別的な事情にそくして具体的に考えようとするのが臨床倫理学である。当研究室ではこの臨床倫理学およびその教育の方法論の基礎づけを優先課題とし、解釈学ならびに文学の哲学の見地から取組んでいる。このほか、予防医学の倫理問題、医療倫理学教育、医療倫理に関わるメタ倫理学、健康や病などの医学・医療の根本概念の哲学的検討も行っている。【Keywords】臨床倫理学、医療倫理学、医学哲学、医療倫理学教育臨   床   医   学循環器内科学倉林 正彦内線:8140mkuraba@gunma-u.ac.jp本分野では循環器疾患の病態解明を目指す基礎研究、新規治療標的分子やバイオマーカーを同定し、臨床への応用を目指すトランスレーション研究、および蓄積した患者データを統計学的に解析し、診断法や治療法の向上を目指す臨床研究を行う。循環系の調節メカニズムを統合的に研究するために、生命科学の基本的知識と、遺伝子操作技術、蛋白精製技術、細胞可視化技術、実験動物の取り扱い法などの基礎実験技術を習得する教育を行う。【Keywords】バイオマーカー、心不全、動脈硬化、不整脈、転写因子、遺伝子医学呼吸器・アレルギー内科学久田 剛志内線:8123hisadat@gunma-u.ac.jp我が国は、かつてない高齢化社会を迎え、ますます呼吸器・アレルギー疾患に対する臨床的および基礎的研究の必要性が増している。当分野では、呼吸器疾患の病態解明、新しい治療法の開発を目指した研究を行う。肺癌を中心とした悪性腫瘍の基礎的研究および臨床的研究に取り組んでいる。また、気管支喘息、COPD、肺線維症などの難治病態解明のために遺伝子改変マウスなどの疾患モデルを用いた基礎研究を行っている。【Keywords】呼吸器科悪性腫瘍、呼吸器アレルギー疾患、COPD、肺線維症、呼吸器感染症消化器・肝臓内科学柿崎  暁内線:8127kakizaki@gunma-u.ac.jp消化管部門では、高解像度内圧検査(HRM)、インピーダンス・pHモニタリング、13C呼気テストによる胃排出検査、F-scaleなどにより胃食道逆流症(GERD)、食道運動障害を含む消化管運動障害の病態解明と治療の評価を行っています。炎症性腸疾患と細胞ストレス応答との関連の研究も始めました。肝臓部門では、ウイルス性肝炎、肝発がん、線維化、非アルコール性脂肪性肝炎を主な研究テーマにしています。これらの病態をノックアウトマウスなどのモデル動物や臨床検体を用いて解析し、新たな診断法や治療法の開発を目指しています。【Keywords】GERD、食道運動障害、高解像度内圧検査(HRM)、肝がん、非アルコール性脂肪性肝炎、ノックアウトマウス内分泌代謝内科学 山田 正信内線:8120myamada@gunma-u.ac.jp内分泌代謝システムは、生体内外の変化を標的臓器に伝達し、適切な生体反応を惹起するための重要な生体内情報伝達系である。この内分泌代謝機構の破綻は、種々の内分泌疾患、糖尿病、あるいは肥満症などの原因となって患者の生活の質を低下させるのみならず、心脳血管障害や悪性腫瘍を引き起こし患者の生命を脅かす。当分野では、遺伝子改変モデル動物や手術検体を用いたヒト遺伝子解析、あるいは分子生物学的手法を用いた細胞内シグナル伝達系の解析などによって、内分泌代謝機構における新たな病態解明や診断・治療法の開発を目指している。【Keywords】 生活習慣病、内分泌代謝疾患、糖尿病、視床下部-下垂体-甲状腺系、副腎、内分泌腫瘍-129-

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