群馬大学広報誌 GU’DAY(グッデイ)October 2018
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2016年8月に文部科学省の主催で“産学パートナーシップ創造展”が開催され、群馬大学は 「電動自動運転自動車による次世代モビリティシステム」と題して出展しました。この展示会 で本学の活動に興味を持っていただいた複数の企業と自動運転プロジェクトの共同実施が合意 され、展示会が意図する「組織」対「組織」による本格的な共同研究をスタートさせることが できました。  また、同年10月には本プロジェクトとしては初めて、桐生市と桐生警察署の協力を得て、桐 生キャンパス周辺の公道で実験走行を開始しました。さらに、同年12月1日に、群馬大学の社 会課題解決の戦略研究として社会実装・地域貢献の特色を強く打ち出すため、「次世代モビリ ティ社会実装研究センター」(以下「CRANTS」(学内ではクランツと呼んでいます。) という。)を設置しました。  このような実証実験や組織整備を行う中で、平成28年度文部科学省補正予算「地域科学技術 実証拠点整備事業」に、群馬県内外の地方自治体・企業・金融機関・国立研究開発法人・学校 法人の賛同や推薦を得て、群馬県と群馬大学の共同で応募しました。その結果、同年12月に採 択され、「群馬次世代モビリティ社会実装研究拠点」を整備することになり、完全自律型自動 運転技術の開発が「個」のプロジェクトから「拠点」の形成、つまり「点」から「面」へ広が る弾みになりました。この拠点では群馬県内自動車産業関連企業や自動運転に係る研究・開発・実装などに関わる群馬県内外の企業や研究開発法人が一つ屋根の下で、人材、技術、経済的資源を集約して活動することによって、地方創生の源泉となることを目的としています。7 |GU'DAY • OCTOBER 2018研究特集次世代モビリティ社会実装研究センターHPはこちら(Click)研究 特集群馬大の自動運転の最前線

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