群馬大学大学院 教育学研究科案内 2018
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27群馬大学大学院教育学研究科専門職学位課程 学校運営コースでは、1年目に「学校経営」「危機管理」「カリキュラム」「学校評価」などに関する内容について学びました。学校現場で、日々生徒と対峙し業務にあたっている自分にとっては、学校教育の法的位置づけや行政との関わりなど、どれも現場では考えたこともない内容で正直戸惑う場面もありました。しかし、こういった学びの場がなければ、なかなか触れることのできない内容であり、どの授業もとても新鮮でした。研究者教員の方からの大局的かつ専門的な内容の授業、実務家教員の方からの経験に裏付けられた内容の授業、それぞれとても興味深く勉強させていただきました。 また、大学での授業では、座学だけでなく院生自ら提案する活動が多く、院生同士の学び合いの場でもあるように感じました。1コマの授業に対して準備を要する場合も多く、正直、時間的に余裕のない場面もありましたが、主体的な学びが互いにできたように感じています。さらには、「地域連携」「危機管理」等に関しての先進校や教育関係機関への視察に行くことができたことも貴重な体験となりました。 学校運営コースにおける課題研究のテーマに関しては、「校内研修の進め方」「学年経営」「保護者・地域との連携」「カリキュラム開発」「幼小、小中、中高の連携」「教職員の多忙感の解消」など、多岐にわたったテーマが考えられますが、置籍校のニーズにあった課題を考えられるとよいと思います。学校運営コースの実践は、2年目の勤務校の学校、学年の先生方の理解、協力が必要不可欠だからです。研究のテーマは、入学前から考える必要がありますが、1年次に変更しても全く問題ありません。自分の興味関心、学校のニーズに合致したテーマを探し、研究していけるとよいと思います。先輩からのメッセージ平成26年度入学桑原 亮一(中之条町立中之条中学校:学校運営コース) 「学校運営コース」は現職教員のみを対象とし、①学習指導要領を踏まえ、学校の実情に合った適切な教育課程を編成できる力、②リーダーとなって、研修会等を計画・立案・実行できる力、③地域の教育力を活用しつつ学校運営に貢献できる力、④外国籍の児童生徒や障害のある児童生徒にも適切な指導が行われるよう教員をリードできる力など、学校運営のリーダーに求められる様々な資質を身に付けて学校現場や地域における様々な課題の解決に向けてリーダーとして取り組める教員を養成することを目的としています。 本コースの目的は、現代の学校運営において課題となっている地域連携の在り方や学校の危機管理に対する対応、さらには学校全体における教育課程の編成や校内研修の企画などの学校運営に関して、高度な実践力を身に付けることです。本コースでは、経験的な実践知に加え、学校運営全体に関して、教育学の諸理論及び関連分野の知見に基づいた幅広い視野と学校の社会的機能に関する深い理解のもとに、学校運営の実践的指導力のある教員の養成を目指します。 本コースには、現職教員のみを受け入れます。学校内はもちろんのこと、地域の学校も含めて、教育力の向上に貢献することのできる学校運営面でのリーダーとなる教員を養成します。■学校運営コース ………………………………………………………
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