群馬大学広報誌 GU’DAY(グッデイ) 2019 Summer
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04 確かに、血液型の研究をしていると、血液型と性格の関係について質問を受けることもあります。神経細胞にはABO式血液型がないことも含め、現状でその質問を肯定できるデータを持ち合わせていませんが、今後、血液型と性格についても私たちなりの切り口で調べてみたいと思っています。 一方で、興味深いことに、血液型と病気のなりやすさが関係するという報告が世界でなされていることです。たとえば、O型は、A、B、AB型に比べて心筋梗塞やエコノミークラス症候群などの病気になりにくいと言われています。その反面、O型の人は血がとまりにくい、ということです。また、癌と血液型の関連についても多数報告がありますし、癌などで細胞に何らかの異常が生じると、血液型物質の量が減り、血液型が変わったように見えるといった現象もあり、現在注目して研究を行っています。血液型によって性格などに差がでるとよく言われますが、関係はある?研究紹介カラフルな試験薬を使って、血液型を判定試薬調合の様子血液型の判定方法を分かりやすくレクチャーしてくださる佐野先生10| GU'DAY Issue 06

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