群馬大学大学院 保健学研究科保健学専攻 2019
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9■基礎看護学分野 基礎看護学は、看護学全般に共通する看護技術や諸理論ならびに看護管理等に関する看護を追求する分野である。その構成は基礎看護学と看護管理学である。 保健・医療福祉分野において看護・医療サービスを提供する際に必要な、看護学全般に共通しかつ基礎となる看護技術やその実践、サービス提供の仕組みとマネジメント、評価、その他看護実践における諸課題、看護技術の方法論的根拠の解明や医療看護状況の変化に対応した効果的な看護技術の開発などに関して、科学的研究を行う。 基礎看護学では、看護技術の基礎的手法からの方法論的根拠の解明や、医療看護状況の変化に対応した効果的な看護技術の開発などの教育・研究指導を行う。また、公衆衛生的観点や産業医学的観点、さらには疫学的観点および人体構造機能学的観点に立った看護の評価・マネジメントについて研究・指導を行う。 看護管理学では、質の高い看護提供システム、人材の育成、看護のマネジメントに関する研究・指導を行う。■応用看護学分野 応用看護学分野においては、慢性看護学、がん看護学、精神看護学、母性看護学・助産学、小児看護学を包含する応用看護を追求する分野である。 慢性病、がんとともに歩む患者・家族、精神疾患とともに生きる患者やその家族の適応、セルフマネジメント向上に対する実践的で効果的なプログラムの開発と評価方法,測定尺度の開発、サバイバーを支援する有効なシステム構築など、障害を持つ人々に応用できる科学研究を行う。 ウィメンズヘルス、特に周産期、リプロダクション領域における女性とその家族の問題を解決、支援していくためのエビデンスに関する研究を行う。また自立して助産が実践できる高度保健医療人材育成のための教育プログラムの開発・評価に関する研究を行っている。 子どもの権利を擁護し、個々の健康ニーズに対応できるよう臨床と地域との連携を図り、小児看護の社会的役割の拡大を視野に入れたこれからの小児看護を柔軟に創造できる人材の育成、教育・研究指導を行う。 さらに、慢性病、がん及び助産診断と助産などの高度看護専門者を育成する教育プログラムの開発とその応用に関する教育・研究指導を行う。■地域・国際看護学分野 地域・国際看護学分野においては、その視点からさまざまな教育・研究指導を行う。地域で生活する個人、家族、集団及び地域社会全体を対象とした看護技術とその評価に関する研究、特に、地域ケアシステム構築や施策化、地域の健康づくり推進、ケアマネジメント等、行政保健師が関わる研究課題を中心に教育・研究指導を行う。また、ヘルスプロモーションや、それに内包される健康教育と社会・文化・政策的環境への介入に関する教育・研究指導を行う。 高齢者ケアのアウトカムを高めるケア方法・用具及びエビデンスの開発と質改善の取り組み、経済・経営評価について、在宅療養のケアマネジメント、訪問看護ステーションの経営戦略を課題とした教育・研究指導を行う。また在宅療養生活に関連する看護支援について、療養者本人や家族、地域ケアシステムを視点とした研究、特に医療ニーズの高いがん患者や難病療養者をはじめとする慢性病患者を対象とした看護支援の課題について教育・研究指導をする。国際看護協力計画の開発や発展途上国における看護教育の支援技術、国内外の災害支援技術、災害看護に関する課題について教育・研究指導を行う。教育研究分野看護学領域保健学専攻博士後期課程後期課程

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