群馬大学 医学部 入学案内2019
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11 これまでに学んだ知識・技能・態度について、全国共通試験(CBT、OSCE)に合格した学生には、臨床実習をおこなうためのStudent Doctorの資格が与えられます。臨床実習では、附属病院および地域の医療施設の協力の下、診療参加型実習の拡充を図っています。診療参加型実習の中で学生はチームの一員として診療に参加し、スタッフや患者さんのご協力のもと診療の基礎を学びます。臨床実習でもシミュレーション教育を積極的に取り入れ、臨床の基本となる手技を確実に修得できる環境を整えています。4年次後期・5年次・6年次診療参加型臨床実習医師となるうえで必要な総合的診療能力を身につける臨床実習を修了し、筆記試験と実技試験(臨床実習終了時OSCE)に合格すると卒業資格および医師国家試験の受験資格を得ることができます。 国家試験の合格は医師としてのスタートラインに立てたことを意味するに過ぎません。生涯を通じて学ぶ姿勢が必要です。 卒業時に目指す学生の姿として「SESについて生涯自己研鑽を続けることができる学生」を掲げています。SESはScience、Ethics、Skillの頭文字で、それぞれ「科学的知、倫理、技能」をあらわしています。SESの理念のもとに、卒業時に身につけておくべき医師として重要な力(アウトカム)を8つ設定しました。A.自己省察力、B.知識の獲得と知識を応用する力、C.コミュニケーション能力、D.チーム医療の中で協働する力、E.基本的な総合診察能力、F.地域医療の向上に貢献する能力、G.医学研究を遂行する能力、H.自己研鑽。これらのアウトカムを6年間のカリキュラムで身につける、アウトカム基盤型の医学教育を行っています。 平成29年度には、世界標準に基づく第三者評価である医学教育分野別評価を受審し、本学のカリキュラムとそれを支える教育体制や設備について、評価基準に適合していることが認定されました。本学のアウトカム基盤型の医学教育カリキュラムは、世界標準に基づき認定されています。教育の特長 ①Curriculum 本学では、全国の医学部に先駆けて医療の質・安全学講座を設置しました。保健学科や他の医療機関、本学に設置されているWHO協力センターとの協力のもと多職種連携教育を充実させ、学生のうちから医療の質と安全に関する教育に力を入れています。 多職種連携教育と医療の質・安全教育の充実を図っています。教育の特長 ② 1年次から早期体験実習を導入しています。1年次では附属病院、2年次では県内の医療施設において、介護、福祉、診療におよぶ実習を幅広く履修します。4年次には保健学科学生と合同で実施するチームワーク実習で多職種連携について学びます。Student Doctorとしての臨床実習では、附属病院および地域の基幹病院や診療所を含む医療施設の協力の下、診療参加型実習の拡充を図り、地域の特性に応じた医療について学ぶ機会を提供しています。さらに卒業後には、新専門医制度にも対応した研修が受けられるよう、群馬県および県下の病院が一丸となって専門医取得までサポートする体制を整えており、安心して医師としてのキャリアアップが可能です。群馬県内の医療施設と連携し、6年間の教育を支えます。教育の特長 ③医学医療概論実習臨床実習(選択)臨床研修~専門医取得臨床実習(必修)チームワーク実習チーム医療実習

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