群馬大学 医学部 入学案内2019
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15医学部医学科 平成18年3月卒業 大学院医学系研究科博士課程修了 博士(医学)群馬大学医学部附属病院産科婦人科 助教桐朋高等学校(東京都)出身 大学4年生のとき、産婦人科医であり、本学で教べんを取っていた父が、講義の中で「産婦人科の領域は、内科、外科、心療内科など幅広い」と話すのを聞いて興味を持ちました。卒業後、目標だった専門医資格を取得して大学院に入学。研究を通して問題を細胞レベルから捉えたり、仕組みを理論立てて考えたりするようになり、患者さんへの説明の仕方が変わりました。進学前は、臨床を離れることに多少なりとも不安を感じていましたが、全くの杞憂でした。大学院で学ぶことで臨床領域の造詣が深まりました。 私がお世話になった病院は、難しい症状の患者さんが多かった分、お産を担当した子が元気に育っていると知ったときの喜びは一入。産婦人科医になって良かったと心から感じます。今は臨床の現場に立ちつつ、助教として後輩の指導に当たっています。私自身が先輩からたくさんのチャンスをいただき、医療スタッフとしての責任感や充実感を感じられるようになったので、私も後輩にいろいろな機会を作りたいと思っています。 仕事をする上で支えになっているのは患者さんから掛けられた「先生は優しい」という言葉。思い当たるのは、患者さんと目線を合わせるようにしゃがんで話を聞く私の姿勢。あの頃より医師としての経験を積んだ今、病気で気持ちが沈みがちな患者さんが医師に求めるのは技術や知識だけではないと心から思うようになりました。私の理想は、患者さんが感じてくれる優しさを持った医療人を育てること。それを実現するためにも、みんなを率いる存在になりたいですね。取り上げた子どもの成長を喜べる産婦人科医ならではの喜び 患者さんの心に寄り添う優しい医療を目指すProleOB・OG Message西村 俊夫 先生医学部医学科 平成22年3月卒業 大学院医学系研究科博士課程2年群馬大学医学部附属病院皮膚科 医師日本女子大学附属高等学校(神奈川県)出身 研修医時代に結婚~出産を経験。今は大学院で学びながら、本学附属病院の外来と県内の病院で皮膚科医として勤務しています。周りの協力を得ながら、大学院での研究、外来診療と子育てを両方しています。医師を目指して医学部に入学した時は、今のような毎日を送るとは考えていませんでした。将来は母に子どもを見てもらいながら週に何日か勤務できれば、と思っていたのです。ところが、研修医として働き始めたときに母が他界。翌月に出産を控えていた私は一番の味方を失い、途方に暮れました。振り返ると、このことが転機になりました。同時に元気でいられる有難さを実感しました。 皮膚科医を選んだ理由は2つ。1つは女性が多い職場であること。結婚して子育てをしながら活躍している先輩もたくさんいて、女性が働きやすい環境だと思ったのです。もう1つは診療内容。外来での診断や治療はもちろん、簡単なものなら外来で手術をすることもできる皮膚科の高い専門性に魅かれました。 患者さんの病気の発症や皮膚の状態にはその方々のライフイベント、例えば身内の不幸や介護の負担、就職などが影響されることが少なくありません。症状を通じて患者さんその人に向き合えるのは、やりがいの一つです。 本学は講義の質が高く、教授陣は学生の主体性を大切にしてくれる素晴らしい大学。尊敬できる先生や、公私に渡って最良のパートナーである主人に出会えたのも本学です。附属病院は先輩が道を開いてくれ、自然に協力し合う体制が整って働きやすい環境。医師を目指す男性にはもちろん、女性にもおすすめの大学であり職場です。皮膚科医の高い専門性と女性医師の多さに魅力医師を目指す女性にも進めたい大学と職場としての附属病院OB・OG Message栗山 裕子 先生ProleSchoolofMedicineOB・OG Message

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