群馬大学 医学部 入学案内2019
3/44

1群馬大学医学部長石崎 泰樹Message挨 拶 昭和18年に前橋医学専門学校が設置され、昭和24年に群馬大学医学部となり、昭和30年には大学院医学研究科(博士課程)が設置されました。平成8年に、医療技術短期大学の保健学科への改組に伴い、医学部は2学科(医学科と保健学科)となりました。平成13年に保健学の大学院(修士課程)が新設され、平成15年には保健学専攻(博士課程前期および後期)へと発展しました。また、平成19年には生命医科学専攻(修士課程)が設置されました。平成23年には大学院保健学研究科(保健学専攻)が設置され、昭和キャンパスにおける医学部2学科、2大学院(3専攻)の体制が整いました。 群馬大学医学部は北関東における医学・保健学教育と研究の中心として、医学科では多くの医師、医学研究者、医療行政者などを育成し、保健学科では看護師、保健師、助産師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士などを育成してきました。医学部附属病院は、地域医療の中核として社会に貢献しています。重粒子線医学センターでは、平成22年より日本の大学に最初に設置された世界最先端のがん治療装置を用いて重粒子線治療を開始しました。 医学科は、生命や人体の構造と機能を追求し、疾病の本態を解明し、それを克服するための方策を探求するとともに、優れた人間性をもつ医師や最先端の医学研究者を養成することを主な目的としています。保健学科は、総合的で先進的な保健学教育・研究を展開することを通して、保健医療の専門職として確固たる倫理観と豊かな人間性を持ち、社会的使命を果たすことのできる医療人の育成を目的としています。 医療の現場では医師と医師以外のスタッフから構成されるチームで患者さんの診療に当たります。群馬大学医学部は、医師を養成する医学科と医師以外のスタッフを養成する保健学科が同じキャンパス内にあります。医学科の学生と保健学科の学生は共通の講義もあり、2018年からは両方の学科の学生がともに参加するチームワーク実習を充実化しました。またクラブ活動も両方の学科の学生が参加しています。これらにより、医学部では卒後に医師と医師以外のスタッフが密接に連携し、より良質の医療を提供することを目指しています。 医学部では国際交流にも力を入れています。アメリカ合衆国、ドイツ、モンゴル、台湾、インドネシア、タイ、コロンビア、ニカラグアなどの大学とは、学部学生が国際間交流を行なっています。国際的に医療人として活躍しようと考えている人ばかりでなく、多くの学生諸君が先進国や途上国の医療情勢を体験し、外国の医学系の知人と情報を交換し国際感覚を培うことは、将来的にも有用で意義深いことです。医学部では今後も国際交流の充実を進めていきます。 医師として、あるいは看護師、保健師、助産師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士として、また医学・保健学の研究者として、人類の福祉のために貢献したいと願う人は是非群馬大学医学部で学ぶことを考えてください。

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る