群馬大学理工学部・大学院理工学府 案内 2019
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生物材料を通じて生命の不思議を知ろう原子の磁石を「見る」にはクラシック音楽バイオリン 動・植物の未利用バイオマスからのエコ素材の製造技術開発を行っています。人類は生物由来材料を巧みに生活に利用して発展してきました。そこで、合成化学物質を使用しなくても「水と熱と生物の産生物だけで、使える材料は開発できないか!」、と思い取り組んでいます。今は杉の間伐材と廃棄羽毛から擬木(ぎぼく)を作る研究をしています。将来的には、弦楽器用のカエデなどの高級広葉樹の擬木を作りたいと考えています。水と生物材料のみから作られるため、とても人に優しい材料になります。また、実験する学生さんにとっても、とても安全で、化学物質の人体への影響を心配する必要はありません。間違って目に入れても、飲み込んでも、人類の長い歴史の中で共存していたものだけを出発原料としているため、とても安全です。さらに、最近は、カイコの代謝と繭の関係を調べています。カイコは群馬とゆかりの深い生物ですが、ストレスに強いたくましい蚕の作る繭糸は、とても繊細で奥深いです。一緒に体験してみませんか?人にやさしい素材開発を体験できる研究室です。 磁石は様々な用途に使われており、より用途にあった性能の良い磁石となる物質の探索が活発に行われています。磁性材料と呼ばれる物質の内部には、それ自身が磁石になっている原子(磁性イオン)があります。物質の中でどの原子が磁石になっているのか、どのようにしてその原子が磁石になっているのか、どのように並んでいるのかが分かれば、磁性材料の開発に役立ちます。どの原子がどれくらいの強さの磁石になっているかは、波長が原子の大きさ程度の光(X線)を使って知ることができます。光には偏光があることが高校物理の教科書に書かれていますが、X線にも偏光があります。それをうまく使うことで、原子の磁石を”見る”ことができるのです。当研究室では、物質にX線を当てその跳ね返され方から、原子の磁石の強さや電子の運動状態をどうやって推察するか、また、X線によって電子の運動状態がどのように変化するかについて理論研究を行っています。物質の性質は、その内部の電子の運動状態で決まりますが、電子の運動は複雑多様で、まだ分からないことがたくさんあります。 コントラバスを30年以上弾いています。バッハの無伴奏チェロ組曲にはまっています。100%生物材料で作られる楽器には命を感じます。命がけで演奏します。そして、誰かに楽器(命)は伝承します。 特技ではありませんが、バイオリンを習い始めて5~6年になります。練習しても練習してもなかなか上手くならないです。それでも、できなかったことが少しずつでもできるようになるのが楽しいです。教授 河原 豊 Kawahara Yutaka教授 高橋 学 Takahashi Manabu 好奇心を忘れず、広い視野で多面的に物事を考えられるような自分になれるように、学園生活を充実させて、良い人生のスタートが切れるように頑張って欲しいです。未来は自分で切り開きましょう。 高校では多くのことを習いますが、それぞれを関係づけながら学習すると効果的です。学習マンガなどでざっと知識の関連を頭に入れて面白いと思ったところをきっかけにして教科書や参考書を勉強するのもいいです。メッセージメッセージヒミツの特技ヒミツの特技37原子の磁石と円偏光X線究極の生物材料“絹”と100%羽毛樹脂
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