群馬大学理工学部・大学院理工学府 案内 2019
44/70
私は現在、石油やコークスを扱うプラントの立ち上げに携わっており、熱交換器やタンク、ポンプなどの設計からその購入、工事までを一貫して担当しています。当社では比較的若い内から大きな仕事に携わる機会が多く、得られる経験や、やりがいも大きいです。 基本設計と呼ばれる業務では、大学で学んだ化学工学の知識が基礎となりますが、実際にはプロジェクト体制の中で様々な立場の方(現場、社内の機械・電気・計装・土木・建築の各専門エンジニア、調達、プロジェクトの責任者など)と連携して業務を進めます。従って、学問的な知識も大切ですが、より大切なのは、皆で一緒に一つのことを成し遂げる力です。 私は元々人付き合いが得意な方ではありませんでしたが、大学での研究室生活や部活動、サークル活動は、そういった力を養う場でもありました。群馬大学には学問だけではなく、人間力を養う場も沢山あります。机上の学問も大事ですが人との関わりも大切にし、充実した大学生活を送って下さい。学問を深め、人としても成長しよう刺激の多い大学生活を┃竹井 学 博士前期課程 環境プロセス工学専攻 平成25年度修了 (茨城県 茨城高等学校出身)┃三菱ケミカルエンジニアリング株式会社 技術本部 プロセスエンジニアリング部 プロセス設計グループ プロセスエンジニア┃遠藤 真 環境創生理工学科 平成26年度卒業 (群馬県立渋川高等学校出身)┃群馬県企業局 団地総合事務所 技師 現在は産業団地となる用地や道路の設計及び造成工事の監督業務に携わっています。大学では土木工学を専攻しており、現在の仕事に必要な知識の基礎を作ることができました。また、専門的な研究では、干潟の土砂動態に関する研究をしていました。干潟の地形変化や土砂収支を解明するために、現地の海上での測量作業や数値計算を行いました。 このように机上だけではなく、現地の状態を自分の目で見て、その場で考えながら研究を進めたことはとても良い刺激になりました。また、この経験は、現場での状況判断が重要である工事の監督業務に大いに役立っています。 大学ではこのように自分が成長のできる良い刺激を様々な場面で与えてくれます。勉学以外にも、人付き合いや学内外での活動でも新しいことだらけです。新しいことに対して、興味や疑問を持つことができれば、刺激の多い有意義な大学生活を送れるはずです。環境創生理工学科環境創生理工学教育プログラム/領域OB・OGからのメッセージ42
元のページ
../index.html#44