群馬大学 CAMPUS GUIDE 2019
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昭和キャンパス 前期課程と後期課程で構成され、前期課程では研究対象課題によって「基礎保健学ユニット」「応用保健学ユニット」「地域・国際保健学ユニット」を配置して職種横断型かつ全人的アプローチの研究・教育体制を構築しました。後期課程では専門領域の研究を深化させるために、職種に応じた3領域「看護学領域」「生体情報検査科学領域」「リハビリテーション学領域」を基準にしたカリキュラムを組み立て、高度な専門知識と技術を持つ保健学研究者・教育者そして実践者の養成を目指しています。 TOPICS1 国際的保健学研究の推進 国際的保健学の研究および教育を推進するために、保健学研究・教育センターが設置されています。このセンターには国際保健、地域保健、高度専門職養成、多職種連携教育および保健学研究の5つの推進室があり、それぞれの分野の研究者をサポートしています。特に保健学研究推進室では、「就労女性の疾病予防に関する研究」を重点的に進めています。 TOPICS2 大学院における専門看護師などの養成 看護学講座では、がん看護、老人看護、慢性疾患看護、母性看護の4つもの専門看護師養成を行っている数少ない大学のひとつです。専門看護師は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族および集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するため、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた看護師です。現在の医療に欠かせない医療人です。 また、本邦初の臨床研究コーディネーター(CRC)管理者養成コースを開設しています。治験などの臨床研究を遂行する上で必要となる知識、技術を習得し、臨床研究の質を高めるCRC、データマネージャー(DM)などを養成しています。この修了者には「臨床研究プロフェッショナルコース修了証」を授与します。 TOPICS3 WHO協力センターにおけるチーム医療の国際的リーダー養成 保健学科は、設立以来チーム医療教育を推進してきました。その過程で、「日本インタープロフェッショナル教育機関ネットワーク」を組織するなど、様々な取組を通じて他大学との連携強化も図ってきました。さらにモンゴルをはじめとしたアジア地域の医療人育成にもつとめてきました。これらの活動が評価され、平成25年WHO協力センターに指定されました。これは「多職種連携教育の研究・研修を行う」世界唯一の専門機関です。WHOと共同して、チーム医療に関する啓発事業、教育効果を検証する研究、アジアの教育者・実践者に対する教育的支援などを行っています。 TOPICS4 群馬一丸で取り組む在宅看護教育 厚生労働省は、超高齢化社会が到来することを想定し、「地域包括ケアシステム」の構築を急いでいます。このシステムでは、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供し、重度の要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることが出来ることを目指しています。このシステムを円滑に運営するためには、「地域での暮らしや看取りまでを見据えた看護が提供できる人材」が欠かせません。そこで、保健学研究科では、平成26年度文部科学省「課題解決型高度医療人材養成プログラム」に「群馬一丸で育てる地域完結型看護リーダー」事業を申請し採択されました。このプログラムは『学部教育改革』、『地域完結型看護実践指導者養成プログラム(大学院履修証明プログラム)』、『地域完結型看護リーダー養成コース(大学院)』の3つで構成されており、群馬県内の医療機関、医療従事者、行政と一丸となって優れた人材を養成しています。さらに学びたい人へ保健学研究科29

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