群馬大学 医学部 入学案内 2020
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172019年3月に卒業し、遠く離れた沖縄で研修医としてのスタートを切った藤本・アベリーノ・ヒロシ先生。在学中はGFLに所属し、2度の留学を経験して見聞を広めた。社会に出て改めて感じた群大ならではの取り組みがもたらす意義や将来の夢、群大を目指す人たちへのメッセージを語った。医学部医学科 平成24年3月卒業大学院医学系研究科博士課程修了 博士(医学)群馬大学医学部附属病院 救命救急センター 医員 私はもともと脳神経科学と救急医学に興味を持っており、学生時代から研究室や救命救急センターに通っていました。 そのため、本学卒業と同時に、卒前・卒後一貫MD-PhDコースを履修し、附属病院で臨床研修を行いながら、大学院に進学して基礎研究を行っていました。 大学院では医学の最先端で、脳神経科学の基礎研究に携わり、博士号を取得しましたが、悩んだ末に救急医となる道を選びました。現在、勤務している救命救急センターは、まさに医療の最前線です。 救命救急センターに搬送される患者さんは、一刻を争う状態であることが多く、瞬時の判断と迅速な処置が求められます。また、当センターはドクターカーを運行しているため、救急現場に直接出動することもあります。患者さんの治療にあたっては、多職種との連携も必要であり、救命救急は全ての医療スタッフの力を結集させる医療です。 救急医になってからは、大学院での経験を活かして救急医学に関する研究を行っています。救急医として眼前の患者さんを診療しているからこそ、改めて医学研究の重要性を感じています。また、次世代の医療人を育成するためには、医学生への教育も重要であり、附属病院では、臨床実習を行う医学生を対象に、外傷患者対応トレーニングコースを定期的に開催しています。 このように、群馬大学医学部の魅力は、昭和キャンパス内で臨床・研究・教育が実践できる点にあります。 志ある後輩を待っています。「医学の最先端」と「医療の最前線」での経験を患者さんの救命のために澤田 悠輔 澤田悠輔先生Proleチャンスがいっぱいの群大で自分を高めてGFLで学生時代にしかできない貴重体験 医療の道を目指し始めたのは小学6年生の時。ボランティア活動に積極的な母と妹と共に訪れたインドで、充分な医療が受けられず、家族に捨てられて道端で亡くなる子ども達を見てショックを受けたのがきっかけでした。 群馬大学を選んだのは、地域医療に力を入れていたから。人とのつながりを大切にしている大学という点に魅かれました。大学時代で特に良かったのは、GFL(※)に所属したこと。丁度、入学した年に理工学部と医学部の共同プログラムがスタートし、1期生となりました。大学3年次と5年次にはイギリス留学を経験。研究スタイル、医療制度、医療に対する価値観の違いのほか、身体診察や医療面接をはじめとするベッドサイド診療を重視した医療現場の違いを肌で感じることができました。週に1日はプレゼン日。勉強したことを定期的にアウトプットすることで、学んだことが消化できて自らの力になることを実感しました。様々な分野の研究者や他学部の学生とも深く関われたことは、患者さんと話をする際にも活きています。群大のリソースを積極活用して 今年の4月から沖縄県立中部病院で研修医として勤務。ここを選んだのは、ハードだから。やるべき仕事が多くて大変な分、自分の身になる、実力がつくと思ったのです。研修医の1年目はすべての診療科を回ります。今は産婦人科で日々、お産や手術に入ってます。指導医の監督の下で、自分がお産をとる事もあります。赤ちゃんと一緒に笑顔で退院される患者さんが私を探してくれて、直接お礼をしてくださった時は本当に嬉しかったです。求められている仕事ができたと自信になります。 今は、仕事量の多いこの病院でどっぷり臨床に浸かりたい。そうしてこそ、自分でも気がついていなかった好みや興味の分野が見えてきて将来を決めていくことができるのだと思っています。免疫に関心があるので、アメリカやイギリスへ留学をして、そのフィールドを日本に導入するのも面白そうだし、免疫とがんを組み合わせることは今後、求められる分野で興味があります。 大学に入学した時、出身校は関係ないと思いました。社会に出た今、出身大学よりも問われるのは、どういう経験をしてきたかだと感じています。そういう意味では、群大はいろいろなリソースがあります。それをどう使うかは自分次第。群大に用意されている豊富なリソースを積極的に活用して、自分自身の可能性を広げていってほしいです。※ 医理工グローバル・フロンティアリーダー育成コース医学部医学科 平成31年3月卒業沖縄県立中部病院 初期臨床研修医藤本・アベリーノ・ヒロシ藤本アベリノヒロシ先生先生Prole

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