群馬大学 医学部 入学案内 2020
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33● 平成26年3月卒業  アイロムグループ 株式会社エシック群馬統括部  治験コーディネーター 新薬が実際の薬として使われるために必要な臨床研究をする際、患者さん・医療機関・製薬会社の間に立って進行や調整を務める治験コーディネーターをしています。1人の患者さんに関わる期間は短くて2~3カ月、5年以上になるケースもあります。やりがいは、患者さんから寄せられる「(治験を)やって良かった」という喜びの声。最初は硬かった表情が次第に和らぎ「茂木さんに会える日は明るい気持ちになるよ」と笑顔を見せてくださると心が弾むし、新しい治療で症状が改善されるのを目の当たりにすると、役に立てたうれしさを感じます。群大での学びは、社会人になって大きく花を開かせるのに役立っています。チームワーク実習で他職種の仕事内容を理解し、チームとしてどう関わるかを考えるようになったこと。学生のうちに最先端の学びができたこと。基礎医学の知識があるのでプロトコルや検査値が読めること。出身地も年齢も異なる人と関われたことなど、群大で良かったと思うことばかりです。 社会人になってからも学びの毎日。論文を読んだりガイドラインを見たり勉強は欠かせませんが、群大で基礎を叩きこまれましたから、すんなりと取り組めます。治験コーディネーターの8割は女性。女性が働くことに理解がある職種なので、私も先輩たちのように将来、家庭と仕事を両立させて、社会に貢献し続けたいと思っています。社会に出て活きる群大での学び茂木 彩夏 さん検査技術科学専攻● 大学院保健学研究科博士前期課程 平成31年3月修了  医療法人一羊会 上武呼吸器内科病院 理学療法士 大学卒業後、大学院に進学。昼間は理学療法士として働き、夜は大学院で野球肘の予防について研究を進めました。群大の先生方の本当の偉大さを知ったのは、大学を卒業してから。学生時代は距離が近すぎたし、先生方も気さくな方ばかりなので気づかなかったのです(笑)。学会で頻繁に名前が挙がったり、論文もたくさん発表されたりするのを見て、世界で名の通った先生方に直接指導を受けられた幸せを実感しました。 働き始めて3年目。後輩からの質問にすんなり答えらたり、患者さんが快方に向かったりするとうれしく、自らの成長も感じます。毎日が学びの連続ですが、自分が一つひとつ前進することで、患者さんにフィードバックできることが増えると思うと気が引き締まります。夢は患者さんからも仲間からも「任せておけば安心」と信頼される理学療法士になること。同じ職場に目標となる先輩がいるのは、大きな励みになります。 群大は海外交流が盛んな大学。私は学部生のときにタイへ、修士のときにモンゴルに行く機会に恵まれました。現地で志を同じくする仲間が盛んに学ぶ姿に触発され、その後、何ごとにも取り組む姿勢が変わりました。私は決して外国語が得意なわけではありませんでしたが「行ってみたい」という興味で手を挙げました。群大はこのように個人の意欲を汲んでくれるので、求める人にはたくさんの実りが得られるおすすめの大学だと思います。著名な先生方、恵まれた環境のおすすめ大学鈴木 翔太 さん理学療法学専攻● 大学院保健学研究科博士後期課程 在学中  公益財団法人 老年病研究所附属病院 作業療法士 昼間は病院で作業療法士、夜は大学院で研究をしています。病院では、脳卒中などの脳血管障害や骨折などの運動器障害を持つ患者さんのリハビリを担当。リハビリに関わる理学療法士、言語聴覚士と一緒に、どんなアプローチをしたら患者さんとご家族が望む形に近づけるかを相談しながらプログラムを組んでいきます。定期的に医師、看護師、栄養士も一緒にカンファレンス。学生時代、チームワーク医療実習をしていたおかげで、どの職種がどんな目的を持って取り組んでいるかが分かるので、真意がつかみやすいですね。リハビリによって患者さんの状態が良くなって笑顔で退院される姿を見られることが一番のやりがいです。 作業療法学は海外の方が進んでいて、日本ではこれからの学問だと思います。今よりもっと良い方法があるか知りたいので大学院に進学してから、意識して学会で発表をするようにしています。意見交換をしたり、批判されることもありますが、新たな視点、違う道が発見できたと前向きにとらえています。 大学院に進学して、英語の論文に触れる機会が増えたことで、新しい治験からリハビリをスピーディに取り入れられるようになりました。今は、研究と臨床を同時にしていますが、将来は研究の道に進みたいと思っています。自分が質の高い研究をすることで、他の人の知識になったらいい。未知の分野を開拓していく面白さがあります。研究極めて、後身の知識に手島 稜登 さん作業療法学専攻

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