群馬大学 医学部 入学案内 2020
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5座談会Round Table Talk保健学科長横山 知行 (よこやま ともゆき)昭和60年 信州大学医学部医学科卒業昭和60年 群馬大学医学部附属病院第二内科医員 (研修医)平成 3年 ベイラー医科大学リサーチフェロー (循環器内科)平成 5年 群馬大学医学部附属病院医員(第二内科)平成11年 群馬大学医学部附属病院助手(第二内科)平成13年 群馬大学医学部附属病院講師(第二内科)平成14年 群馬大学大学院医学系研究科保健学専攻 教授平成23年 群馬大学大学院保健学研究科教授平成25年 群馬大学教育研究評議会評議員平成31年 群馬大学医学部保健学科長、群馬大学大 学院保健学研究科長● 医学博士中は、みんなで「何時まで集中して頑張ろう」と励まし合いながらやっていたので大変だったけれど、ためになったし、何より楽しくできました。―― 高校時代に抱いていた大学や大学生活と、実際のギャップはありますか?磯貝 意外だったのは、想像していたよりも堅くないということ。医師というと堅いイメージがありましたが、全然違いますね。先生方も楽しそうに和気あいあいとされていて、そういう雰囲気が医療の安全にもつながるのかなと思っています。また、先生と学生の距離が近いですね。群馬大学はチューター制度があって、いろいろなことを気軽に先生に相談できます。時々、食事に連れていっていただくこともあります。友だちも、気さくな人ばかりです。大変なテストもあるし、覚えることも膨大なので、効率よく勉強する方法を考えながら、みんなで進めています。島田 私は、それほどギャップは感じませんでした。テストの大変さも想像どおり。高校時代と勉強の仕方が変わり、友だちと一緒に協力しながらすることが増えました。図書館は、申請すれば24時間使えます。これは、他の学校の友だちからとても驚かれます。家に帰って少し休んでから、図書館に来て勉強することもできるので、メリハリをつけるにも最適。話しながら勉強できる共有スペースもあるので助かっています。友だちと問題を出し合ったり、声に出して読んで覚えたりできるのが気に入っています。医療の質と安全を高める多職種連携。医学、保健、薬学で理想的な実習―― 医学科の教育で工夫されている点を教えてください。石崎 先ほど、磯貝さんがおっしゃっていたように、1年生のころから医療の現場に触れる機会を設け、医学部に入ったんだということを自覚してもらうようにしています。それが勉強につながると思うんですね。また、横山先生からお話があったように、附属病院での医療事故があったときに明らかになった問題点を解析していく中で、非常に大事であることがわかった多職種連携に、さらに力を入れるようになりました。これまでも保健学科と医学科の学生が一緒に講義を受けることはありましたが、それをできるだけ増やすよう、カリキュラムを改訂しているところです。医療事故が明らかになった後、医療の質・安全学講座を新設し、教授として聖路加国際病院の小松康宏先生をお迎えしました。医療の質と安全を高めていく――必要条件の一つとして多職種連携の強化があり、これは附属病院だけの問題ではなく、学生の教育の時点からスタートしなければなりません。多職種連携は保健学科が1歩も2歩も進んでいますので、後を追いながら教育を進めたいと考えています。―― MD-PhDコースも特徴的ですね。石崎 このコースでは、研究マインドを持つ臨床医と、少数ではあっても基礎研究医を養成したいと思っています。いずれにしても今向かい合う患者さんの治療ということだけではなく、先の時代の医療を考えられる医療人を育成したいと考えています。―― 保健学科で教育の工夫点はいかがでしょうか?横山 せっかくですから、チーム医療について少しお話ししましょう。保健学科で進めているチーム医療は、具体的にはチームワーク原論と実習、座学と実習の2本立てになっています。座学ではチームワークについて勉強するのですが、実習のときは、看護・理学・作業・検査という4つの専攻が全員入るようなグループを作ります。1グループ10人くらいですね。そして、ひとつのテーマについてディスカッションしながら勉強をしていきます。さらに実際に県内のいろいろな医療機関、もちろん群馬大学

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