群馬大学理工学部・大学院理工学府 GUIDEBOOK 2020
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機械知能システム理工学科知能機械創製理工学教育プログラム/領域軽い金属を作り軽量構造部材を目指す限りあるエネルギー資源の有効活用を目指して 自動車は人の移動や物資の輸送などの手段として、私たちの生活になくてはならないものです。エンジンで動く自動車はガソリンや軽油といった化石燃料を燃やして動力を得ています。しかし、ガソリンや軽油といった化石燃料を今と同じように使い続ければいつかはなくなります。つまり限りあるエネルギー資源である化石燃料をエンジンで効率的に動力へ変換することが必要です。そのためにはエンジン内の燃焼室で燃料と空気をよく混ぜて燃やすことが重要となります。燃料はインジェクターという装置を使って小さな液滴(1/100mm程度の大きさ)にして燃焼室内へ供給されます。液滴と空気との混ざりかたを理解するためには燃料液滴の動きを知る必要があります。しかし、燃料液滴の動きは燃焼室内の非常に限られた空間を1秒間に数100メートル進む速度で飛翔するため、その様子を知ることは容易ではありません。そこで非常に高速で撮影できるカメラなどを用いた可視化計測技術を使って、その様子を詳細に調べ、次世代高効率自動車用エンジンの創出を目指した研究を進めています。 多孔質なものは、私たちの身の回りにたくさん見ることができます。発泡スチロールは身近にある代表的な多孔質体です。非常に軽く断熱性に優れているため、保冷に多く利用されています。身体を支えている骨も多孔質体であり、軽い構造でありながら強靭さを兼ね備えています。当研究室では、多孔質な金属素材の作製にチャレンジしています。通常、金属は重いものと思われがちですが、作製した多孔質金属は、まるで浮き輪のように水にも浮くような非常に軽い金属です。多孔質金属は軽い上に衝撃吸収性能や断熱性能、制振性能などに優れるため、自動車や鉄道、航空宇宙関連、建材など、新しい素材として多くの分野への応用が見込まれ、それらの更なる発展を支える可能性を大きく秘めた素材として期待されています。 冬限定ですがスキーが好きです。子供のころから続けている唯一の趣味です。仕事以外の趣味ですが新しい発想には違う刺激が必要と思っています。群馬はスキー場がたくさんあるため、スキー天国です。 お昼休みバドミントンをしています。短時間ですがリフレッシュできます。学生時代に始めましたが、今でもその時の友人と集まったりします。違う仕事をしている友人の話が聞ける得難い息抜きの時間をもらっています。准教授 座間 淑夫 Zama Yoshio教授 半谷 禎彦 Hangai Yoshihikoヒミツの特技ヒミツの特技水に浮くポーラスアルミニウム燃焼室内に噴射された燃料噴霧Messages from professors 私が機械の道へ進んだのは中学時代の技術の先生との出会いでした。皆さんにも自分の道を決める切っ掛けとなるキーパーソンが現れると思います。あなたのキーパーソンになり得る先生が本学にはたくさんいるはずです。 受験勉強で押しつぶされそうになることもあると思います。しかし、受験勉強は“ものごと”への取り組み方や、“時間”の使い方を学ぶ機会でもあります。計画性を身につけることで素晴らしい大学生活になると思います。メッセージメッセージ詳しくはこちらへ15

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