群馬大学広報誌 GU’DAY(グッデイ) 2021 Winter
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福井:エネルギーがあり余っているね。自分が3年生だったら広告研究会でも立ち上げたかもしれない。熊谷:新しくサークルを立ち上げてもいいかもしれないね。思いつきをいかに形にしていくことが課題だと思っている。福井さんは何かある?福井:自分はITを学んだけれど、途中から「公務と法律ディレクション」※に行って、さらに憲法ゼミに入って、最終的には金融機関に就職することになった。計画がちがう方向に向かっていったけど、自分自身面白いなって思っていて。卒業論文はリモートでやってきているから、遠出でもしたいな。熊谷:キャリアプランを立てろとか言われるけど、きっと計画通りの人生はおもしろくない。というか絶対にどこかで破綻すると思うから、プランを立てるだけ意味が無いと思うんだよね。お互いにどうなるか分からないけど、10年後が楽しみだね。福井:映画に関わった人も10年後が楽しみだし。熊谷:『突然失礼致します!』はキャストを含めて500人関係者がいるからね。甘い見立てかもしれないけど、これだけいればカンヌとかベルリンとか、アカデミー賞を獲る逸材や第二の黒澤明監督が現れるかもしれない。   これからの映画やエンターテインメントについて福井:制作に関わった人の中には映像、映画業界に進む人もいる。熊谷も映像、映画業界を目指していると思うけど、これからの映画はどうなっていくと思う?熊谷:なんとなくの想像だけど、映画の在り方が変わってくるんじゃないですかね。福井:サブスクが台頭してきて、劇場に行く人が減っているという話はすでに出てきているし。熊谷:僕も劇場よりアマゾンプライムで見ている確率の方が高いし。「映画であっても劇場にあらず」という二律背反は拡大してくると思う。映画の在り方は根本的に変わってくる。ましてや今映画を作れてない。この企画をきっかけにいろんな人の話を聞いたんだけど、来年の秋には作品のストックが切れるらしいんだ。いざ撮影したらキャストがコロナウイルスに感染した事例も結構あって、新しい企画は何も通っていない。日本だけでなく、世界全体で映画が危ない。おそらく大きな変革が起こっていく。学生映画、若い力って絶対伸びていく必要があると思う。日本は年功序列の側面が強くて、一発当てた人がずっと上にいる業界なんだよね。若い世代の16| GU'DAY Issue 09

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