群馬大学広報誌 GU’DAY(グッデイ) 2021 Winter
25/40

社会情報学部 4年生私は、大学内で行うアルバイトと仕送りで生計を立てていました。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、大学内で行っていたアルバイトを行うことができなくなり、アルバイト収入が無くなりました。実家も影響を受け、仕送りも従来通りではなくなりました。貯金だけで4月から生活をしていましたが、それも6月で底をつきそうになってしまいました。それを受けて私は、学費・生活費(家賃、光熱費等)のために緊急学生支援奨学金給付を希望することにしました。しかし、私事ですが2020年8月に緊急入院が決まってしまいました。新型コロナウイルス感染症が原因ではなかったものの、突如入院を余儀なくされ、ただでさえ収入がなかった上に治療費と入院費が必要な状況に追い込まれました。入院生活が終わった後も、継続した通院が必要になり大学生活に必要なお金の他に通院費も必要になりました。そこで、緊急学生支援奨学金給付を受けることができていた私は、この給付金を治療費と入院費の補助に充てる事ができました。本来予定していた使用目的とは違い、緊急に必要になった使用目的でしたが、収入が途絶えていた私にとって大きな支援となりました。結果として、無事入院生活を終える事ができ、治療費等も問題なく支払う事ができました。その後、大学生活も通常通り送る事ができ、通院も問題なく行えています。緊急学生支援奨学金給付を受ける事ができていなかったら、どうなっていたのだろうと考える事があります。想定外な使用用途にはなりましたが、本当に助かりました。新型コロナウイルス感染症の流行は未だに広がり続け厳しい状況は続いていますが、前述した通り支援を受けたことで、従来通り不自由なく大学生活を送る事ができています。皆様には、日頃より群馬大学の発展にご支援、ご協力を賜りまして、誠にありがとうございます。さて、本学では、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて保護者の家計の急変や学生本人のアルバイトの減少などにより、経済的に大きな被害を受けている学生等を支援するため、群馬大学基金へのご寄附をお願いしてまいりました。これまで、本趣旨にご賛同をいただいた同窓生、保護者、企業・団体等、多くの皆様から温かいご支援をいただき、新型コロナウイルス感染症に伴う学生の生活支援、学習環境の整備支援等行うことができました。皆様からのご支援とご協力に厚くお礼申し上げます。現在もなお、新型コロナウイルス感染症拡大は予断を許さない状況にあります。学生が修学をあきらめることのないよう、今後とも学生生活等の支援を継続してまいりますので、引き続き群馬大学基金にご支援を賜りますようお願い申し上げます。新型コロナウイルス感染症に伴うご支援への御礼群馬大学基金により支援を受けた学生の声緊急学生支援奨学金給付を受けた学生の声国立大学法人群馬大学長 平塚 浩士25GU'DAY Issue 09 |

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る