理工学部化学・生物化学科 3年生今年度、初の「オンライン授業」が始まるにあたり、私は3つの問題を抱えていました。1つは、PCが古いため動作が重く、度々突然電源が落ちるようになっていたことです。そのため負荷が大きいZoomを用いた授業に不安を覚えました。さらに小型で画面も小さかったため、画面共有により授業が進められた際に、字が見えづらく感じました。次に、自宅アパートのインターネット環境が元々良くなかったことです。オンライン授業が開講されると、学生が多いアパートでは同じ時間に講義を受講する人もいるため、よりインターネットに繋がりにくくなりました。また、無事にアクセスできても途中で回線が不安定となり、先生の声が途切れて聞こえ、静止またはZoomが落ちることも度々あったため、集中して講義を聴くことができませんでした。そこで、これらを改善するために資金調達を試みましたが、長年お世話になっていたアルバイト先が新型コロナウイルスによる経営難となり、学生アルバイトは一斉解雇されました。以上の状況に置かれた私は、親族にも相談し援助を願う中、切り詰めた生活を強いられていました。そんな中「群馬大学学生のオンライン授業受講環境整備に係る経済的支援」が始まり、早速応募しました。遠方に住む両親に書いてもらう書類もなかったため、気軽に申し込むことができました。私はこの支援金を、先に記した問題を解決する一部に充てました。まずPCについて、今後のオンライン授業が快適に聴講でき、さらに研究活動においても必要なパフォーマンスを有した大きめのものに買い換えました。加えて、アパートのインターネットについて、会社やプランの検討を行い、回線を切り替えました。支援を受けられたお陰で、資金調達のために学業を疎かにすることもなく、安心してオンライン授業に臨むことができました。困っている学生のためにこのような支援が行われたこと、その恩恵にあずかれたことに感謝申し上げます。新入生オンラインサポート サポーターの声学生のオンライン授業受講環境整備支援を受けた学生の声医学部保健学科 4年生私は、新入生オンラインサポートで、上級生サポーターとして参加させていただきました。最初はZoomを使って複数人で会話することに慣れていなかったり、マイクやビデオの関係で会話が続かないこともあったり、オンラインでの難しさを感じました。Zoomの扱い方が分かってくると、新入生を交えながら、みんなで話せるようになりました。話せるようになってくると、上級生も新入生もそれぞれ新型コロナウイルス感染症の状況に困っていることがあることが分かりました。ただし、具体的に困っていることはなく、漠然とした今後の不安のようなものが多かったです。みんなそれぞれがこの新型コロナウイルス感染症の状況に将来の漠然とした不安をかかえていて、このオンラインサポートでは、それを共有することができました。不安の根本的解決には至らなかったものの、充実した時間となりました。私は一人暮らしで、家に1人で引きこもる生活が続いて、不安な気持ちを口に出したり今まで普通にしていた友達との雑談もできなかったりという状況だったので、誰かと話ができるという機会を設けていただいたことがとても嬉しかったです。困っているのが自分だけじゃないと思えたことも安心感に繋がりました。新入生にとっても少し安心できた、大学生活をもう少し頑張ろうという気持ちになってもらえていたら嬉しいです。また、普段の生活でも他の専攻の後輩とは話す機会がなかなかないので、今回のオンラインサポートの期間で、他専攻の後輩と話せたことで、他専攻について知ることができ、他専攻の理解が深まったように感じます。同じキャンパスで勉強をしていてもなかなか知る機会が少ないので、他専攻を理解するいい機会となりました。今、実験・実習等は徐々に対面授業となってはいますが、大学になかなか行けず、課外活動も制限され、教授や友達、後輩達に会う機会がほとんどありません。これからも、オンライン対面問わず、私たち学生が大学内の人脈を広げられる機会を設けていただければと思います。26| GU'DAY Issue 09
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