群馬大学広報誌 GU’DAY(グッデイ) 2021 Winter
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今までやってきたコラボは、ほとんどリモートだったんですよね。リモートでコラボするとなると、二人同時には歌えないんです。リモートでのコラボは、どちらかが先に音源を送って、その音源を聴きながら歌うんです。どちらかの音楽性にもう一方が被せる形なので、リモートでのコラボのほうが逆に楽なんです。だけど、生で5人一緒に歌うアカペラの環境にいたので、リモートでのコラボでは物足りなさも感じてしまうんです。なので、私の憧れている小和瀬さとみさん(理工学部OG)というジャズシンガーと初めて対面で一緒に歌ったコラボはものすごく楽しくて。生のコラボで一緒に歌っていると、「どう歌うの?」、「ここどうするの?」っていうように、お互い試行錯誤してその場の雰囲気で曲をつくっていくので、「やっぱり音楽っていいな」、「人と歌うと楽しいな」って思いました。一刻も早く生で歌いたいと思っています。    歌うときに意識していることはありますか?細かいことを挙げようとしたらたくさんありますけど、曲の流れかな。リモートで歌う時も、息の流れとかフレーズの作り方や、歌詞をより綺麗に丁寧に伝えることを意識しています。    和佳奈さんの歌う姿は笑顔が印象的ですが、これも意識されているのでしょうか?常に笑っているので意識していないです(笑)。音楽活動が楽しいからですかね。アカペラをやるようになってから見栄えも気にするようになったかもしれません。アカペラでは歌っている表情も重要なポイントなので、身振り手振りとかも含めた見せ方を意識するようにはなりました。楽しい曲を歌っている時に本人が楽しそうに歌っていないと、見ている側からすると矛盾が生じるんですよ。    歌をカバーされる際にオリジナル曲の解釈は取り入れていますか?取り入れるときもあるし、オリジナルを聴かないときもあります。一から曲の解釈を考えるときもあるけれども、カバーする前にオリジナル曲を聴いた時に「いいな」、「歌いたいな」って思っているからカバーしているので、少なからず影響は受けていると思います。だけど、なるべく自分で考えるようにはしています。    プロのシンガーを目指したきっかけは何ですか?全国大会で優勝してからですね。アカペラの知り合いから音楽関係に進む人が結構いたので、優勝後はよりプロの道を身近に感じるようになったというか。大会前は大会のことしか考えていませんでした。大会と同時期に声楽のコンクールがあったこともあって、日々音楽に精一杯で進路のことは全く考えられなかった。怒涛の半年でした。アカペラをやって、人前で歌を歌う素晴らしさに気付いたというか。少なからず歌を歌い続けてほしいって言ってくれる人もいたので。    今まで歌った歌で一番思い入れのある曲は何ですか?Mr.Childrenの『Tomorrow never knows』かな。大学3年生の頃まで編曲を自分達でやっていたんですけど、これじゃダメだと思って大学4年生のときに初めてプロの方にお願いしたのがこの曲だったんです。それでこの曲を歌った動画がバズって、私たちは一気に飛躍をしたので、この曲のおかげだと思っています。あとはMr.Childrenが大好きなので。今でもずっとMr.Childrenの曲を聴いているし、私が音楽を好きな理由もMr.Childrenだから、聴くと元気をもらえます。Mr.Childrenがテレビに出ていると、正座をして聴いちゃいます。私にとって神様みたいな存在です。    群馬大学の学生に一言お願いします。とにかく殻を破って、色々やってほしい。このキャンパスに通うことだけが全てだと、4年間がそれだけで終わってしまうから、新しいことにチャレンジしてほしいと思います。アカペラをやっていると全国各地に友達ができるんですよね。だ9GU'DAY Issue 09 |

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