群馬大学広報誌 GU’DAY(グッデイ) 2021 Summer
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研究紹介04行動症状を例にあげます。項目ごとにアセスメント番号が0から4まで設定してあります。0は正常で、4が一番悪い状態です。患者さんの状態を観察して、該当する番号を入れていきます。番号の横には有効なケア項目を設定しています。実施できるものにチェックしていきます。「原因・背景の追究」ではBPSDの要因を考えます。「訴えを聞く」や「安心させる優しい声かけ」は誰もができるケアです。加えて「医師の薬剤の調整」など、看護師や介護職員などが行うケアも設定しています。「包括的BPSDケアシステム®」の使い方写真は患者さんの状態を示しています。この患者さんには怒ったような表情、心配そうな発言、他者を叩く行為が毎日みられるため、4と判定されます。全体の18項目を入力してみると、その人の弱みだけでなく、強み(状態がよい点)がわかります。18| GU'DAY Issue 10

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