群馬大学広報誌 GU’DAY(グッデイ) 2021 Autumn
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Qゼミ(研究室)に入ってから卒業論文制作までの大まかな流れを教えてください。Qこれからゼミ(研究室)に入る学生に対して、伝えたいことがありましたら、教えてください。 自分が興味のあることを追及できるゼミ(研究室)を選んでもらえたらなと思います。「どうすべきか」を考えていくためにも、「どうなっているのか」という実態を把握することが大切だと考えています。そういったことに関心がある学生は教育社会学に向いているのではないかなと思います。テーマは同じであっても、その切り口は色々ありうると思います。私はよく料理に例えるのですが、同じ食材を使っていても、料理の仕方によって最終的に完成する料理は違ってきます。例えば魚を使った料理でも、刺身で食べるのが良いのか、焼き魚や煮魚が良いのかということと同じです。同じ対象についてもアプローチの仕方は色々あります。アプローチの仕方がそれぞれの学問の研究方法ということになるので、自分に合う方法を探してゼミ選びをしてもらえればと思います。 教育専攻では、3年次の初め(4月ごろ)に研究室紹介と研究室訪問があります。その後、それぞれの先生方と話をし、「自分がどのようなことに興味があるのか」「どういうことができるか」といったことを相談した上で希望を出して、5月半ばごろにはゼミ(研究室)に分かれることになります。ここからはそれぞれのゼミ(研究室)のやり方にもよりますが、新藤研では、3年生では興味のある事柄に関する論文を読んで、何がわかっているのかを把握し、明らかになっていないことやさらに知りたいことを考えていきます。4年生では、自分の調べたいことを決め、先行研究やインタビューなどで調査を行っていきます。他のゼミ(研究室)では、文献研究を行って、テーマに関する重要な理論を勉強することもあります。4年生の前半は就活などで忙しいため、夏休み以降に本格的な研究を行っていくことになります。卒業論文は1月半ばまでに提出、2月に発表という流れになります。“IMADOKI” TEACHING高校生先住民族のサーミの人たちで構成される議会スウェーデンに調査に行った際の写真GU'DAY 03

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