群馬大学 CAMPUS GUIDE 2022
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専攻内オーケストラで一から作る団体演奏を自ら体験 「音楽関係の仕事をしたい」というのは、ピアノを習っていたり吹奏楽部に所属していた人なら、誰でも考えたことがある進路だと思います。そういう私は、中学生時代の恩師にあこがれていたこともあり、音楽の教員を目指すようになりました。群馬大学には「アットホームでのんびりした」群馬ならではの雰囲気があって、勉強に集中できるその環境をとくに気に入っています。 入学して「群大音楽科シンフォニカ」という、教育学部音楽専攻・副専攻の学生による学生オーケストラに入りました。未体験の楽器にチャレンジする団員も多いのですが、自分たちが将来、小学校、中学校で一から楽団を育成するのに役に立つ経験を積めています。教育学部で、このような音楽教育に則した実践を積める大学は多くはないと思います。 本学部には、「教育現場体験学習」といって、1年次から学校現場に接する機会があります。5日ほどの短期間でしたが、ここで現実的な覚悟がもてたことは良かったと思います。音楽専攻の授業では少人数精鋭がありがたいです。全学年で60人ほどなので先生方のフォローも手厚いように思います。学友に関しても、みんな志が高くて、しかも教育という同じ方向性をもつ仲間ばかりで、「私も頑張ろう」と、気持ちが後押しされます。学びのなかに受け身の姿勢は必要ない 2年次はコロナ禍の中での学生生活でした。残念なことにオンライン授業がメインでしたが、パソコンスキルが上達したことは思わぬ収穫でした。先生にも「この遠隔授業の経験は、きっと将来の糧になるから」と言われました。 教師像については漠然とイメージする段階なのですが、私自身の個性や感性を授業に活かせればと考えています。世界の音楽やジャズやポップスを取り入れた、映画や演劇、映像などに合わせた音楽を作りたいと思っていて、その曲を使って生徒の感性を刺激したいです。子どもたちの目がキラキラするような音楽の魅力を伝えられたら、どれほどいいでしょうか。また、個人的に社会人吹奏楽団に入っていて、バスクラリネットを吹いています。自分の音楽の理解を深めて、それを子どもたちに還元したいと考えています。 教師という職業は、常に自分も成長していかなければなりません。ピアノ、声楽、オーケストラの諸楽器、ソルフェージュ、和声学、対位法、作曲法、音楽史などの音楽専攻の項目に加えて、ほかの専攻の教育法についても学ぶ必要があります。取り組むことはたくさんあるので、受け身にならず積極的な姿勢で学ぶことで、学生生活を充実させたいと思っています。共同教育学部在学生に聞く!音楽の感性を磨いて、子どもたちに還元したい教育学部 音楽教育専攻 2年(群馬県立前橋女子高等学校出身)今西 眞紀さん Imanishi Maki※学年は取材時のものです。14群馬大学GUNMA UNIVERSITY CAMPUS GUIDE 2022

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