群馬大学 CAMPUS GUIDE 2022
34/52

https://www.imcr.gunma-u.ac.jp/生体調節研究所日本をリードする内分泌・代謝学研究の拠点施設もこんなに充実!昭和キャンパスShowa Campus膵β細胞内のインスリン顆粒モデル動物を用いた内分泌・代謝メカニズムの研究FACILITIES01生体調節研究所とは? 生体調節研究所は1994年に、前身である内分泌研究所(1963年に設置)が改組され、誕生しました。内分泌研究所が開設された当時は、群馬県内において海藻の摂取不足による甲状腺疾患の方が多かったため、甲状腺ホルモンの異常に起因する疾患の研究を行っていました。ホルモンとは甲状腺や膵臓などの特定の器官で作られ、体内を循環して血糖値や代謝などさまざまな生理現象を調節する生理活性物質のことです。その後、内分泌ホルモンやサイトカインなどの生理活性物質の作用や代謝の仕組みをより広い観点から理解するために、現在の生体調節研究所へと生まれ変わりました。改組後は、近年社会問題化している糖尿病、脂質異常症、肥満症、がんなどといった生活習慣病が内分泌・代謝系の異常により発症することから、これらの病因や病態の解明を中心に研究に取り組んでいます。生体調節研究所では何を研究しているのか? 生体調節研究所では、膵臓で作られ血糖値の調節に働くインスリンやグルカゴン等といった内分泌ホルモンの研究に加え、最近注目を浴びつつある脂肪細胞の研究も行っています。また、最先端のゲノム編集技術を駆使した新たな代謝制御法やエピゲノム改変法等の開発も行っています。さらに、さまざまなモデル生物を用いて生体恒常性を維持する普遍的な分子メカニズムの解明にも取り組んでいます。最近では、「食事と肥満」、「肥満と腸内細菌」、そして「iPS細胞等を用いたヒト膵臓再生」などの最先端研究も開始しています。32群馬大学GUNMA UNIVERSITY CAMPUS GUIDE 2022

元のページ  ../index.html#34

このブックを見る